エロフェイ・パヴロヴィチ → アマザル
101km・上り1070m
続く最難関区間
ロシア最強の猛者あらわる
今日から第4区間が始まります。
次の大都市のチタまでです。
エロフェイ ~ チタ
距離780km 上り合計8240mです。
第4区間の特徴は、なんといってもロシア横断中で最も厳しい山岳地帯です。
アップダウンも凄い上に最も補給がききにくい地帯です。
現在地エロフェイから、次の大きい街モゴチャまでは約200km。
2軒ともネット情報では営業しているように見えるのであてにしようと思います。
100km目のアマザルは小さい町です。
アマザルはネット上で宿もカフェも見当たらないのでテントになるかもしれませんが
直前のカフェでしっかり補給しておけば大丈夫そうです。
朝4時半、日の出とともに出発!
涼しいうちに距離を稼ぎます!
100km先の街アマザルを目指します。上りは合計1070mです。
今日はかなりきつい日になることが予想されます。
アップダウンは激しいけど、快走!
と、峠を上っていると、
前方に両手を大きく振っている人がいます。
近づいていくと、
おおおおーーーー!?
ロシア人のアレクセイ
彼は両手の指と、両足がなく、なんと腕で自転車をこいで旅をしているのです!!!
ロシア西端のサンクトペテルブルクから東端のウラジオストクを目指している途中でした。
とゆうことはもう旅のほぼ終盤じゃないですか!!!
横断には約450日かかるそうで、
1日での最高走行距離はなんと143kmだそうです!
こんなに厳しすぎるアップダウンを腕の力だけで進む!
彼が紹介されているロシアのニュース番組の動画!!↓走っている姿が見れます
https://www.youtube.com/watch?v=3n1GHdOWiDM
しかも昨年はポルトガルからトルコまで走ったそうです!
彼の行動と生き方の、すべてが衝撃でした。
手や足がないことで困難な旅であるはずなのに、本当に明るくフレンドリーな人でした。
お店に入って水を買うのも、テントを張るのも、トイレにいくのでさえ
私達の何倍も大変だと想像します。
きっと彼はロシアで一番偉大な人です。
彼に会うことができてほんとうに嬉しかったです。
お互いの旅の無事を祈って別れました。
別れてからも出会いの衝撃が大きすぎて、色々考えさせられる人でした。
朝7時の荒野での衝撃の出会い。
ロシアってすごいな。しみじみと感じた出来事でした。
州が変わります。
日の出が美しい
10時を過ぎると、日差しが強くなります。暑い!
土管に逃げこんで休憩。
涼しい・・・
今日の区間のただ1軒のガソリンスタンドと小さなカフェに到着。
お店がない区間なので、たくさんのトラックが停まっています。
ごはん休憩
ボルシ・グリャーシュライス・コーヒー
1人325r(650円)
値段は高めですが、付近のあまりに何もない環境を考えると納得の価格。
カフェの経営者一家はここの裏手に住んでいますが、
川が遠い場所にあるため、カフェと家には水が通ってなくて、
車で離れた川まで水を汲みに行っています。
本当に水が貴重な地域なのです。
宿も提供しているらしく、部屋を見せてもらいました。
部屋はきれいでしたが、水が無いのでシャワーがありません。
私達は汗だくで、せっかく宿泊するならシャワーを浴びたかったので、
泊まるのは諦めました。
隣のガソリンスタンドはお菓子など非常に豊富な品揃えなので
明日の目的地までの水分と行動食を買い足しました。
こんなに気温が高いのに国道横には雪の塊が!
と、走っていると謎の人が!!
笑顔で手を振りあいます。
ガソリンスタンド
今日はテント泊の予定ですが、
宿があるかもしれないのでアマザルの街に行ってみることに
この地域の木材をたくさん買っているようです。
中国企業のお金が街に落ちて潤っているのか、
小さな田舎街に珍しいくらいバイクがよく走っています。
早速、ホテル探しが始まります。
1軒目
スーパーの裏手のホテル
満室!
2軒目、
空いていました!
101km目 14時 ホテル到着
ホテル名不明
バス共同ツインで部屋1600r(3200円) wifiなし、電気ポットあり
シベリア鉄道のアマザル駅前にあり、色んな小規模店舗が集まった団地の中の1室です。
オーナーのおばちゃんはめちゃめちゃ明るく親切な人でした。
英語でしゃべってくれようとがんばってくれてかわいいです 笑
自転車は建物の中にいれさせてくれました。
共同トイレとシャワーはめちゃ汚い・・・
このカマーズはシベリア鉄道の社用車です。
これで旅行できたら楽しいだろうなあ
やぎさんが下にいます
街中にきれいなスーパーがあったので翌日の目的地までの
食料の買出しをします。
街でたぶん唯一のカフェで夕食です。これが飲食店の入り口とは思えない・・
スープ・グリャーシュ・ごはん
1人310r(620円)
お店の中はきれいで清潔
料理も美味しいです。
次に、いつ暖かい食事がとれるかわからないのでいっぱい食べます。
スーパーで買い込んだ食糧。
補給できる場所が少ない予定なのでこれぐらいの食糧を持って走ります。2人分。今日は早朝から衝撃の出会いがあり、忘れられない日になりました。
体調的には、気温が高い中走ったので、2人とも熱中症気味です。
明日からもこの旅で最難関の区間が続きます。
気を抜かずがんばります!
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35日目 (2018年6月3日)
アマザル → モゴチャ
93km・上り1040m
最難関山岳地帯 モゴチャ300mの葛藤
今日は1日中雨の予報だけど、朝起きると曇り空です。
最難関山岳地帯はまだまだ続きます。
朝食です。
気合を入れて、5時出発!
今日は85km先のモゴチャの街の入り口まで走り、
街に入るか、その場でテントか決める予定
アマザルの街から国道までは砂っぽい未舗装の上り坂なので
車輪がとられ、前に進みません。
押して進みます。
今日は気温が低く、雨も降ったりやんだりしてます。
小さな村の入り口の小さなカフェに到着。
テーブルは3つ。で満席。
今日唯一の補給ポイントなのでご飯と食料補給に立ち寄ります。
目玉焼き・ボルシ・パン・コーヒー
1人160r(320円)
このカフェも川から水をひいていないので
人力で水を運んでいるようでした。
カフェの隣に、ホテルの看板があったので行ってみましたが、
営業してないようでした。
このあたりでは水の貴重さをひしひしと感じます。
また、水道をひいていても、かなり濁った色の水を使っている街が
たくさんあります。
やはりシベリアは自然が厳しく、
生きていくことが難しいんだなと感じます。
私達を追い抜いてジープが停まりました。
近づくと、
韓国人のご夫婦で会社を定年後、車で1年かけてヨーロッパまで旅する
とのことです。
「がんばって」と去り際に朝鮮人参の栄養ドリンクをいただきました。
ありがとう!
この旅の間、定年後夫婦で車の世界旅行に出ている韓国人にたくさん出会いました。
私達も、いつまでも挑戦し続けないとなと感じました。
てゆうか日本の人達ももっとシベリアに来たらいいのに!なんで来ないんだー!
モゴチャの街の手前あたりから激しい登りになります。
そうとうきつかったです。
上りきって、
今日の目的地モゴチャへの分岐点に到着!!
分岐点にネットには乗っていない小さなカフェを発見。
水・食料がゲットできそうです。
このカフェ周辺でテントにするか、街に入るか悩みます。
モゴチャの街に入る場合、国道から外れて11kmで300mを下りないといけません!
300mですよ!
とゆうことは、また街から国道まで300m上って
戻ってこないといけません!!!
軽い登山ですね。
そしてこのモゴチャからチェルニシェフスクの間が
ロシア横断の中で最も難易度の高い最強の場所になるのです。
こんな感じです。
補給できる場所は170km目のマヤクのみです
何個峠あんねん!てゆうかんじです。
そして明日からは数日雨が続く予報
考えに考えた結果、明日からの雨を避けるためにも、私の生理日が近いのも考慮し
モゴチャの街に入り数日間休息することに決定!
横断道路を離れ街に下り始めると、モゴチャまでの道はなんと舗装路!!!
11km未舗装を覚悟していたのでめちゃくちゃ嬉しい!!
モゴチャの街が下のほうに見えます。
モゴチャ到着
さぁホテル探しです。
1軒目
満室!
やはり街宿は空いてない。。。。
300m下りてきたのにホテル全部満室とかはやめてよー!
2軒目
空いていました!
よし!
15時 93km目 ホテルに到着
バス付きダブルで部屋2500r(5000円) wifi有 電気ポット有
(オーナーは3姉妹のお姉さんですごく親切です)
自転車は裏の倉庫型駐車場にいれてくれました。
最も困難な区間でこんな清潔なホテルに泊まれて感動です。
悩んだけど、街に入ってよかったです。
私たちが部屋に入ると、すぐに激しい雨が!
間一髪です。
個人的には宿到着後に生理が始まったので
この街に下りてきて正解だったと思います。
ゆっくり休養したいと思います。
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36日目 (2018年6月4日)
モゴチャで休息日①
本気の休息1日目
1日中激しい雨です。
昨日、国道沿いでテントしていたら
つらかっただろうと思います。
国道から300mも下ってこの街にきましたが、
十分な休息をとれそうなのでこの街に入って良かったです。
ホテルの近くのモールに行ってみると、
中のカフェは私たちがこの旅で初めて経験する
ブリヤート系のカフェです。
ブリヤート人はロシアの中のモンゴル系の人のことで、
私達が今後通過するバイカル湖周辺の
ブリヤート共和国周辺に多く住んでいます。
このカフェのスタッフもブリヤート人で私達と顔立ちが似ているので
何だか親しみがわきます。
スタッフも同じように感じてくれたのかなんだかいっぱい話しかけられます 笑
メニュー表の一番上にはブーズ(肉まん)
があったので注文!
ラグマン・ブーズ・コーヒー
1人150r(300円)
ブーズとは中国語の包子(パオズ)の訛りだと思います。
中はあつあつの肉汁たっぷりでめちゃくちゃ美味しいです!
小籠包に近いかもしれません。
スーパーで買出しです。
しばらく見てなかった圧倒的物量にびっくり。
街中散策
街の広場
街中の古い建物
ホテルに帰り、
4日前の早朝、テントの中で寝ているときに
聞こえた鳴き声が気になったので調べてみました。
すると、なんと
ツキノワグマの鳴き声にソックリ!!
こんなに近くにいたのか!!
気をつけたほうがいいのかな?
でもどう気をつけていいかもわかりません。
アラスカみたいに唐辛子スプレーとか売ってないしなあ。
日本出国前は、旅の間にシベリアの動物にたくさん会えるかなと
期待していました。
でもなかなか出会えていません。
今まで見た野生動物は、ハリネズミとクズリとビーバーです。
きっとシベリアの自然が広大すぎて、
国道沿いなど、人間や車が多い場所に出てこなくても
快適な住みかがあるからだと思います。
今後に期待ですね
今日は久しぶりに翌日のことを考えず、リラックスできました。
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37日目 (2018年6月5日)
モゴチャで休息日②
本気の休息2日目
パンに塗るとめちゃくちゃ美味しかったです。
この日以降、本当によく食べました。一瓶200円ぐらいです。
休息で、十分な気力と体力を充電できました。
明日からは再びこの旅で一番の困難な区間を走ることになります。
また、気合をいれて走り始めたいと思います。
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38日目 (2018年6月6日)
モゴチャ → 96km先でテント泊
96km・上り960m
この旅最強の場所に挑む
ロシアの猛者親子と出会う
ロシア横断の中で最も難易度の高い山岳地帯です。
まず、1軒目のカフェはネット情報では営業していないように見えます。
そのため次に確実に補給がきくのは2軒目のカフェホテル・マヤクです。
170km先です。しかも2000mの上りです。
さらにそれプラス 今いる街中から国道にでるのに300mの上りが最初に追加されます。
アップダウンが激しすぎてさすがに170kmを1日で行ききれないと思うので、
今日は60kmぐらい進んでテント泊の予定です。
明日の目的地まで全く食料の補給がきかないので、
大量の食料と
大量の水分(1人で6ℓ)ぎりぎり2日分を
持っていきます。
また、今までの経験から早い時間にテント地についても
暑すぎて休めないし、蚊がたくさん襲ってくるので、
お昼に出発することにします。
2日ぶりの晴れです。
街中のカフェで出陣前の腹ごしらえ!
カフェからでるとなんと駐車場にチャリダー発見!!
ウラジオストク出身
父ウラジミール45歳、息子ニキータ15歳!
2人はウラジオストクからモスクワの少し手前まで走るそうです。
親子で素晴らしい旅への挑戦をするってほんとうに素敵な姿!
てゆうか15歳ですよ!!その頃の私って何をしてただろう。。。
向かう方向が私達と同じなので、「お互いがんばろう」と励ましあい
同時に国道に向かい出発します。
この2人とはこの後イルクーツクに着くまで、
何度も再会することになります。
本当にお互いの励みになりました。
街中から国道に出るまで300mの上りです。
大量の水・食料を持ってるので、
いつもなら重くて死にそうですが今日は何故かあっさり上りきりました。
気合が入っているからなのか?
筋肉がスタート時よりついてきているからかな?
2日間の十分な休息も効いています。
国道に出ると、前方にどしゃぶりだとわかる雲が見えます。
みるまに雨が降り出したのでバス停で休憩です。
周囲に山がなく広い空が見渡せるので
雲の動きがはっきり見えます。
そのため雨を避けて行動ができます。
雨がやんだので出発します
激しいアップダウンの連続です!
前を走るロシア人親子チャリダーと抜きつ抜かれつ進みます。
お店も何もまだ一切ありません。
暑いため、橋の下の影で休憩です。
今日の目的の60km地点まで来ましたが、
まだ体力に余裕があるので進むことに決定!
十分な休息は、疲れをとり体を回復させる!と実感しました。
それほど今日は体がラクに感じます。
今日は早朝に出発すれば、120km先のカフェまで走れたな、とも思いました。
周囲の景色は林が少なくなり、草原が増えてきました。
もうすぐモンゴル高原へ入るのかと思うとわくわくします。
テント適地を探しながら走ります。
しかし意外と良い場所が見つかりません。
国道横の背の高い草原を鹿が飛び跳ねながら去っていきます!
鹿に会いたいと思っていたので
やっと出会えて感動です!写真は撮れなかったので残念
大きな土管で休憩
今日はそろそろ100km近く走ってます。早く休みたい・・
なかなか良い場所が見つからない
と、脇道の奥に
良い場所がありました。
砂利道で上り坂になっていますが平坦な場所を見つけたので、
ここに決定!
元は道として使われてた、という感じの場所です。
国道からは一瞬テントが見えますが、結構距離があるし安全だと判断しました。
96km目 19時半 テント適地到着
テント設営後、
すぐに蚊に肌をさされないように上下カッパを着ます。
暑いですが刺されるよりましなので我慢です。
動きを少しでも止めると、蚊に刺されるので、
ずっと動きながら慌しく夕食です。
お湯を沸かして顔や体を拭いて、さっぱり。
これだけでも随分とすっきりし気持ち良く眠れます。
でも水は量に限りがあるのでたくさんは使えません。
テントの周りの松の木にたくさんの
かわいい赤い実がなってます。
松の実かな?
なんとかこの旅行で一番つらいと思われる1日を走り終えました。
でもまだまだ体力的にも気分的にも余裕があるように感じます。
ここを抜けるのを成功させる事ができれば、
ここより厳しい場所はもうイルクーツクまで無いので
きっと今回の旅程は成功するに違いないです!
明日も引き続き厳しい山岳地帯が続きますが、1日ずつしっかりと
前に進んで行きたいです。
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39日目 (2018年6月7日)
テント泊 → カフェホテル「マヤク」
74km・上り1000m
最難関山岳地帯の星
明け方、鹿とツキノワグマの鳴き声がきこえました。
朝6時、日差しが強くて目覚める
もうちょっと早く起きるはずが、寝坊しました。
でも非常によく眠れました。
10km程先にあると予想されるカフェで朝ごはんを食べるつもりで、
何も食べずに出発!開いててよー。
いきなり激しいアップダウンが始まります。
日差しは暖かいけど空気がまだ冷たいです。
前が見えないほどの霧。
7時半
カフェに到着!開いてた!!
ここが必ずやっているとわかっていれば持ってくる水分少なくていけたのになあ。
朝ごはん
ボルシ・パン・コーヒー
1人130r(260円)
今回の旅程で最も重要な補給ポイントかもしれないので多めに写真載せます。
最も僻地のカフェホテルかもしれません。
豊富ではないですがこれぐらいは売っています。
飲料と、チョコレートはあります。
このカフェはガソリンスタンドも併設しています。
売店を建設中のようなので来年にはたくさんの物が買えるようになっているかも
しれません。
ホテルもやっているそうです。
ホテルのロビー。
普通の地域のカフェはグーグルマップの口コミが10~100件ぐらいあるのですが
このカフェは、3件と非常に少ない中、
「自転車旅行者に冷たい」と書き込みがある上、
こんなにお店が少ない区間なのにレビューが少ないので
もしかしたら営業していないのでは と疑っていました。
そのため、私達はこの場所を食料の補給ポイント
としてはあまりあてにしていませんでした。
でも、ごはんは美味しいし高くないし、スタッフのおばちゃん達は優しかったです。
食料もある程度は手に入ります。
カフェの名前は最後までわからずです。。
1時間ほど休憩して出発です
アップダウンが続きます。
気温が上がり、日差しが強すぎます。
しげが熱中症気味なのかちょっと吐き気がするようです。
こんな時は土管でドリンク休憩です。
外とは別世界でめちゃくちゃ涼しい!
もうロシアの土管の専門家になれそうですね。
ひたすら漕ぐ
更に峠を登り続ける
そしてとうとうこの山岳地帯の星!
ホテル・マヤクに到着!!!
貴重な場所です。
国道から脇道に入ると、
巨大な敷地の中にガソリンスタンド、カフェ、ホテル
がならんでいます。
人の気配を感じかなりほっとしました。
ここもかなり大事な補給ポイントなので写真多めに載せます。
トラックにとってもオアシスなため非常にトラックが多いです。
夜間は駐車場に数十台は止まっています。
15時 74km目 ホテル到着
ホテル「マヤク」
バス共同ツインで部屋2000r(4000円) wifiなし、洗面台付き
(カフェもホテルもスタッフのおばちゃん達はみんな優しかったです)
自転車は塀付きの駐車場にいれてくれました。
ホテルは今年に新築したばっかりで非常に清潔です。
夜には満室になりました。
今までのホテルで見たこと無かったけど、洗濯機を発見!
「洗濯」(スチールカ)と言う単語を調べておばちゃんに聞いてみると
洗って干してくれるそうなので、お願いする。
1回150r(300円)
いつも宿到着後に、へとへとになりながら服を手洗いしてたけど、
なんてラクなんだ!感動!!
もっと旅の初めから洗濯サービスについて気づいていればラクになったかな?
早速、別棟のカフェへ
おお!写真つきメニューがある!
注文時にわかりやすく指さし注文できますし、メニューを覚える勉強になります。
1番のおすすめメニューを注文
サリャンカ・豚とポテトの鉄板焼き・豚肉のステーキ・パン
1人270r(540円)
スープも鉄板焼きも安くてすごいボリュームです。
他のメニューも全て美味しそうでした。
明らかに、今までのカフェとは違います。
うんまーい!祭りです!運動して食べる食事は最高!食べまくります!
シベリアで1番の厳しい区間でこんなにも質の高い
ホテルとごはんに出会えるなんて、なんて幸せ
本当に感動です!
最難関山岳地帯は、あと1日で終わる予定です。
明日は雨の予報なので休息日としました。この快適なホテルで
しっかり体を休めたいと思います。
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40日目 (2018年6月8日)
カフェホテル「マヤク」で休息日
山岳地帯最終日を前に十分休む
ひたすら部屋でダラダラして体力を回復します。
テレビで「国民がプーチン大統領と電話で直接話しできるイベント」
みたいなのをやっていました。
日本でいるとこうゆうプーチン大統領の姿も見えないので、テレビが新鮮です。
カフェで夕食
やっぱりこれです!
豚肉とポテトの鉄板焼き・ラッソーリニク
1人280r(560円)
美味しすぎる 幸せの絶頂!
しかし、この時はこの食事が原因で明日から大変な事になるとは誰も知りません。。。。
非常に美味しい食事を満喫しました。
明日の走行のために
ガソスタの売店で食料の買出しです。
明日も目的地まで113km補給できる場所が全くありません。
ようやく明日で最難関山岳地帯が終わる予定です。
ゴールが見えてきました!
イルクーツクまでいける気がしてきました!
正直、ここまで来れてかなりほっとしています。
日本に居るときは、この山岳地帯のような場所を
走ったことがなかったので、越えることは難しいだろうと感じていました。
実際来てみて、挑戦してみたらここまで来れました。
ゴールが視野に入ってきて感慨深いものがあります。
明日、山岳地帯の最後の1日を走りきりたいと思います。
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41日目 (2018年6月9日)
ホテル「マヤク」 → ホテル「バラカト」
113km・上り1150m
いろんな意味で最難関の日
(ロシア初の下痢で苦しむ)
さぁ今日は最難関山岳地帯の最終日です!
気合が入ります。
日の出とともに朝4時半出発です!
今日も涼しいうちに出来るだけ距離を稼ぎます!
今日は113km先のホテルを目指す予定
いきなり激しいアップダウンが始まります。
今日も目的地までの食料と水分を全てもって出発しています。
山と山の谷間には霧がたまっています。
シベリア鉄道が見えます。
霧が立ち込める中、朝日を浴びながら列車が緑の草原の中を
走っていきます。きれいです。
涼しいし、景色は最高。
あー幸せ。
でも登りが非常にきつい。
ここがこの山岳地帯の最後の峠です。標高は970mです。
ほんとうにここまで何回アップダウンをくりかえしたか!
到着出来て非常に感動です!
ここから町までは下りになります!いえーーーーーーーーい!
気温が上がってきたので、橋の下の影で休憩です。
なんと、急に下痢が始まりました。30分に1回くらいの頻度です!
しげは何ともないんですが、私だけです。
朝のカップ麺ではないでしょうから、
考えられるのは、昨日食べた「豚とポテトの鉄板焼き」
の豚肉の最後の一口が非常に生っぽかったこと。。。。
今までの2人の海外旅行の経験から、大体おなかを壊すと
旅行が楽しくなくなることはわかっています。
しかも今回は自転車旅行です。
必ず、イルクーツクまで走りきることが目標です。
下痢になると数日は行動力が落ちてしまいます。
そのため、
日本を出発してから、ロシアでは食事に非常に気をつけていて、
可能な限り直前に火を通した料理しか口にしていませんでした。
(例えばピロシキ。いつ作ったのかわからない為、危ないと判断して食べていません。
旅行者のブログでもピロシキで下痢になっている人が多いように思います。)
かなり気を使い、食べたいものも我慢してきたのに!ここにきて。。
んー。つらい。。。
体のしんどさで、きれいな景色もかすんで見えます。ツライ・・・
トイレポイントを探しながら走っているような感じになっています。
いままであちこちの海外で相当数下痢になってきましたが、
「抗生物質を飲んで、2日~3日、水分以外食事を取らない。水を大量に飲む」
でほとんど治す事ができてきました。
食べるとその食事が原因で菌が増殖するのか更にひどいことになります。
なので本当は食べないほうがいいのですが、
自転車旅行は食べないとパワーがでませんから前に進みません・・
でも進まないと食料も手に入らないので
どうしても前進しないといけません。
仕方なく
チョコレートを少し食べます。
水分も大量に採ります。
十分な量の水分を持っていて本当に良かったです。
日差しが強いので暑く感じるのですが、
おなかだけが異常に冷えて痛むので
ダウンをお腹に巻いて走ります。
無の境地。
体力の消耗が激しく、
まったく体に力が入らないため、一漕ぎ一漕ぎゆっくり進みます。
ううううう。
ジレケンという街が遠くに見えます。
街の入り口には古そうなカフェホテルが!やっているかは不明。
ネットでは乗っていませんでした。
更に先に進みます。
そんな中、景色が激変です!
いままではスタートからずっと森林でしたが
なんと草原が広がってきました!本当に柔らかな美しい草原です。
いよいよモンゴルが近づいてきました!!
馬や牛さんが道路にも出てきてるので挨拶します。おじゃまします。
苦しみながらようやく到着!
これで最難関山岳地帯を乗り越えることができました!!
いえーーい!
14時 113km目 カフェホテルに到着
ホテル「バラカト」
バス付きダブルで部屋2000r(4000円)wifi有、電気ポット有
(ライダーがよく利用しているのか、外国人になれている感じの受付です)
自転車は地下の車庫にいれてくれました。
全行程の中でも部屋の広さが1番の
すばらしく快適なホテルでした。
山岳地帯をがんばって越えたご褒美とゆうこともあるし、
ここで下痢が治るまで休もうということになりました。
ホテルの部屋の窓から 草原の風景が爽快ですね!
と、外に出ると、
見覚えのある自転車が停まっています。
3日前にモゴチャで出会ったロシア人親子が、
1階のカフェで休憩していました。
お互い思わぬ再会を喜びあいメールや連絡先を交換しました。
彼らは、ホテル泊よりテント泊が多い旅をしているので、
ここには泊まらず更に先に進みました。
ホテルに着いてもまだ30分に1回の下痢は治まりません。
自分の症状をネットで調べると、
勝手な自己診断ですが、
「豚肉のサルモネラ菌による食中毒の可能性が高い」と判断。
すでに113kmも走った後なのに、
しげが、往復15kmあるチェルニシェフスクの街まで薬を買いに行ってくれました。
薬局で見せるためにロシア語で「下痢」「サルモネラ」と書いたメモを準備しました。
街まで未舗装の道しかありません。
しかも今日は土曜日。閉まっているお店も多いです。
なんとか、開いている薬局を探し、(写真では開いているように見えませんが笑)
薬を手に入れてくれました。
ありがとう
優しいおばあちゃんの薬剤師さんが薬を出してくれたそうです。
何錠のむのかもジェスチャーで聞き出してくれました。
実際の薬
薬の成分をネットで翻訳して調べてみると、
日本では販売禁止になっているものですが
でも確かにサルモネラに効くもののようなので、
ロシアを信じて?飲みました。
その後は大量の水分を飲み、少し練乳を飲んで横になります。
就寝中に下痢をもらす恐怖からサイクルパンツをはいて寝ます。
ここまでサイクルパンツ1回も使ってなかったけど、こんな事で使うことになるとは!
とりあえず
今日で最難関山岳地帯が終了しました。
最終日に思わぬ苦しみが待っていましたが、なんとか走りきりました!
しげは街までの往復も入れると140kmも走ってるし!
ここを越えれた事は、今回の旅の残りの分にとっても
気持ちがラクになったし、
体力的にも来年のモスクワまで走りきることができるだろう
という自信になりになりました。
本当にほっとしました。
早く治ることを祈り、眠りにつきました。
薬がききますように。
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42日目 (2018年6月10日)
カフェホテル「バラカト」で休息日
お腹の闘い
昨夜は走った疲れと、下痢による体力の消耗で
本当にぐっすり眠れました。
そしてなんと朝には下痢が止まりました!
薬がきいたのでしょうか!
でもまだ安心はできません。何か食べると、菌がおなかのなかで増殖するので
ひたすらお湯を飲み続けます。
あまりにも、おなかがすくのでジャムなどを薄めて食べたけど、
一口食べるたびにおなかが驚いて動いているへんな感じがします。
だから慎重にちょっとづつ食べます。
調べるとトイレに行ったらちゃんと手を洗わないとうつるようです。
しげにうつったらヤバいので注意です。
部屋の窓から広い草原と、ゆったり散歩している牛さんが見えます。
かなり、癒される・・ずっと見ていたい平和な景色です。
牛さんも今日のお勤めからの帰り道です。
夜ごはんは
お腹に優しそうなオートミールを食べてみます。大丈夫そうです。
サイクルパンツがかわいそうですね 笑
明日朝には体調完全復活したいです!
スピードが出なくていいから、出発したーい!
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43日目 (2018年6月11日)
ホテルバラカト → ズナメンカ
68km・上り470m
体調復活と美しい草原
朝6時半起床。
夜間も下痢はありませんでした。
何とか出発したい!
1階のカフェで恐々スープを食べてみます。
2日ぶりの固形の食事です。
おなかの中が食べ物にびっくりしてますが下痢にはならないようです!!
大丈夫だと判断して7時半出発!
今日は無理せず67km先のホテルを目指します。
おおー!鹿児島からこんなところまで!
なんだかこの車の歴史を追う番組でも作ってあげると楽しそうですね。
鹿児島から来てまさかこんなシベリアの大草原で活躍するようになるとは!
走り出してすぐ、草原から釣竿をもった少年達が自転車で追いかけてくる。
近くの川に魚釣りにいくらしい。
私達が「日本から来たよ」と伝えると「なるほどー」と
満足して帰っていきました。かわいいなぁ
周囲は全く木がなくなり、広々とした草原が広がります。
ずっと見ていたいほどきれいな景色です。
時々、牛や馬の群れがいます。
時期的なのか生まれたばかりの
子牛や子馬が多くてすごくかわいいです。
今日は目的地まで食料が買えるお店が多いので、
飲み物もほとんど持っていません。
荷物が軽くて本当にラクです。
難関区間を越えたのを実感します。
ただ、下痢のため食べない日が続いたので、
体の芯に力が入らず、全くペダルを踏み込む力が出ません。
アップダウンは激しいけど、周囲が森じゃなくて
広く平らな草原なので、圧迫感が全くありません。
遠くまで見えます。
だからか、気分的にもかなり楽です。
今日は気温もあまり上がらないので、
ゆっくり景色を楽しみながら快適に走れます。
カフェ
ガソリンスタンド
13時 68km目 カフェホテルに到着
ホテル「プラメンニ・ドラゴン」
トイレ付きツインで部屋1500r(3000円) wifiなし
(しっかり者の女性オーナーが経営していて、スタッフも非常に親切です
カフェは24時間営業)
シャワーはブースの仕切りが無いソ連式?共同シャワーです。
カフェホテルとガソリンスタンドの両方を経営していて、
どちらもかなり古いです。
1階のカフェでごはん
1人250r(500円)
ロシアで初めて羊肉料理をたのみます。
このあたりから、羊肉がメニューに並びはじめました。
モンゴル・ブリヤートの文化圏にいよいよ入ってきましたね!
私は2日ぶりの普通食。ゆっくりよく咬んで食べました。
ごはんを食べていると、オーナーの女性が来て
カフェの前に停めてあった私達の自転車を指差して、
「盗られるかもしれないからよく見ておいたほうがいい」と
注意してくれました。
カフェで食べるときは可能な限り外の自転車が見える席で食べるようにしています。
そうゆう席の確保が難しい場合は食べるのをやめる場合もありました。
今回も自転車が見える場所で座っていたのですが、
このあたりは治安が悪いのかな、と不安になりました。
ホテルの裏にはかなり広い塀つき駐車場があって、
塀の上には鉄条網が張ってあって、
駐車場内に何匹も強そうな番犬を飼ってました。
このあたりは治安が悪いのだと思われます。
気をつけよう・・
食事後に自転車は駐車場の中にいれて建物の柱にチェーンキーでロックしました。
カフェのお客さんに話しかけられる。
チタ出身でトラック運転手のイーゴリ
オホーツク海のマガダンからこのあたりまでトラックで魚を運んでいるらしい。
私たちが日本人だと知ると、
「スシ、サシミ、スモー!、スシ、サシミ、スモー!」と連呼。
かなり面白いおじちゃんでした。
夕方、部屋の窓から見ていると草原で放牧されていた牛たちが、
おうちに自分で帰っていくのが見えます。
その途中に、ここのホテルの敷地に入ってきて、
花壇の花を食べたりするので
ホテルのおばちゃんが激怒して追い出していました。
見てる分には牛さんかわいいんやけどなあ。
最難関区間が終わったので、久しぶりに緊張感から開放されて
景色をゆっくり楽しみながら走ることができました。
私の体調も治ってるっぽいので、あとはいっぱい食べて
体力を元に戻したいです。
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44日目 (2018年6月12日)
ズナメンカ → 137km先でテント泊
137km・上り1310m
思わぬ距離に苦しむも非常に美しい風景
今日は午後から明日の朝にかけて大雨の予報。
そのため今晩はできるだけ早くホテルに入りたいです。
今日の区間はカフェがたくさんあるけど、
全てホテルを併設しているかが不明です。
そのため、行ってみてホテルが併設しているところで
泊まる予定です。
長い距離を走るかもしれないので、早目の4時起床。
1階のカフェでごはん
ボルシ・目玉焼き・パン・コーヒー
1人170r(340円)
5時前、出発!
すごい霧で前が見えない中、進みます。
霧で隠れているけど、本当にきれいな絵のような景色が
続きます。
車が見えなければ中世の風景かなと錯覚するほどです。
カフェ
草原の中で休憩です。
草原の花たちがめっちゃ綺麗なので名前はわからないですが写真を撮ってみました。
快走です!
カフェ
向かいのガソリンスタンド
ガソリンスタンド
新築のカフェ
古そうなカフェでごはん休憩
ロシアの国道沿いのカフェはいままで全て女性が働いていたのですが、
ここは強そうなおじちゃんオーナーが自らレジをしていました。
ラッソーリニク・グリャーシュ・ごはん・コーヒー
1人210r(420円)
ここのグリャーシュは羊肉を使っていました。
敷地内にはホテルもありそうでしたが、
ホテル部分は営業していないように見えました。
ここのオーナーの息子さんは学校で日本語を習ったそうで、きれいな発音で
自己紹介してくれました。
出発の時も、親子で見送ってくれました。
このカフェの手前から500mの激しい上りが始まっています。
ひたすら上っていきます。峠の頂上は標高1020mです。
景色が非常に美しいです
橋の下の日陰で休憩。
牛さんは「1320m先」に出没するようです 細かいですね笑
120km目、予定している大きなカフェホテルに到着ーーー!
ところが、部屋を見せてもらうと、
めちゃくちゃ汚く、シャワーが壊れています。
とゆうかホテルは廃業したけど見せてくれたとゆう感じのようです。
120km目で結構疲れているのでショックです。
前進が決定・・泣
カフェのお姉さんが「この先にホテルがあるよ」
と親切に教えてくれます。
しかし事前調査では、17km先にカフェが2軒ありますがホテルではないです。
行ってダメならテントです。
でも17km先といっても途中に峠ありです。
カフェでごはんだけ食べます。
ラグマン・コーヒー
1人125r(250円)
併設のマガジンに寄ると、近所のおじさんやおばさんが来て
「気をつけて」「がんばってね」と応援してくれます。
ありがとう
かなりヘロヘロです・・
もうちょっとだ、がんばれー
到着ー!!
1軒目のカフェは建物が小さいのでホテルではないですね。スルー
2軒目のカフェ。かなり大きいです。もしかしたらホテルかも!
期待しながら「ホテルですか?」と聞いてみる。
けど、ただのカフェとのこと。
がっくし・・
トラック運転手のためカフェに有料シャワーだけ併設しているところも多いですが、
それもないとのこと。
テント泊に決定です。
2人とも疲れて、少し放心。
気を取り直して、
カフェの向かいの森に入ってみると、
国道から見えない平らなテント適地を発見!
しかも周囲は虫が少ない松の木ばかりです。
18時 137km目 テント地到着
車の音が聞こえると寝にくいので、
国道から遠めの場所を選びました。
テントを張り終えると大雨が降ってきました。
ギリギリで間に合いました。
汗をたくさんかいたので、お湯で体を拭くと、
本当にすっきりします。
今日は朝5時前に出発して到着まで11時間以上かかってしまいました。
予想外の2日分の距離と上りの区間になりました。
まぁ、疲れたけどロシアを走り始めた頃に比べて
ずいぶん体力がついたな、と実感してます。
なんだか、どこまでもいけそうな気分です。
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45日目 (2018年6月13日)
テント泊 → テント泊
52km・上り570m
初めての2日続けてテント泊
昨日の夜から激しい雨が降り続いています。
今日は出発できないのかな・・
10時になってもまだやむ気配なし。
近くのカフェにごはんを食べに行きたいけど、
テントを空にして
2人で食べにいくのは荷物が不安です。
そろそろ大都市チタに近いので
交通量が増えて人が多いです。
その上、カフェは店内から外の自転車が見えない造り
になっていて自転車を外に置いて、
中でごはんを食べるのも不安です。
そのため、一人ずつ歩いて
ごはんを食べに出かけます。
レジで携帯の充電をお願いしてみると、
無料でしてくれました。ありがとう!
そうこうしていると、雨がやみました!
テントを撤収して12時に出発!
一気に晴れます。暑ーい!!
大都市チタが近いため逆に国道沿いのホテルが少なくなっています。
ハバロフスクの時もそうでした。
車なら100km~200kmほどならすぐに街に到着するからです。
適当な距離にホテルがないため、
今日は50km先のホテルまで走る予定です。
今日の区間もカフェが多いので、水分など
余分に持っていません。
荷物が軽くてラクですが
アップダウンはえげつないです。
太陽が照りつけてきます!暑い!
汗が吹きだします。
ひーひーいいながら、
峠をあがっていきます。
カフェ
もう周辺にホテルは ない・・
チタまであと50kmちょっとなので行ってしまえそうですが
その50kmの間にかなり凶悪な峠が複数あるので
進むのはやめておきます。
というわけで、このへんでテント泊にしようと思います。
テント適地を探しながら走ります。
スピードがでません。
巻きあがる砂で服も顔もドロドロになってきます。
かなりきれいなカフェに到着。
中はすでに都会です。
今までのカフェと雰囲気が違います。
スタッフも大学生でしょうか、若い!ユニフォームがおしゃれ!
盛り付けもなんだか都会的にみえてきます!
ボルシ・グリャーシュ・ごはん・コーヒー
1人255r(510円)
明日までの食料と水分を買い出発です。
ガソスタ
工事区間のガタガタ道を進みながらテント適地を探します。
少し行くと、左手に入りやすい草原がありました。
草原は見るにはきれいなんですが、
テントを張るには日差しが強すぎるのと目立ちすぎます。
テント地としては林の中が理想です。
国道から見えないくらい草原を進むとなんと松の林発見!!
平たい場所を発見。
地面も積もった松の葉でふかふかです。
すばらしい!決定!
52km目 18時 テント場到着
すぐに
蚊に肌を刺されないため、カッパを上下着て、
蚊や蟻と戦いながらテント設営です。
さすがにこの暑さと運動量で汗が気持ち悪いけど、
お湯で体を拭くだけでだいぶ爽快になりました。
牛の散歩コースらしく遠くから鳴き声が聞こえます。のどかだなぁ
夜は気温が下がり、ぐっすりと眠れました。
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46日目 (2018年6月14日)
テント泊 →チタ
46km・上り670m
大都会チタ到着
朝起きて、テントの外を見ると霧で全部が真っ白に見えます!
テントを撤収し、7時出発!
霧の中の草原はすごく幻想的です。
今日は46km先のチタ市街地入り口のホテルを目指す予定。
街の直前に激しい峠があります。
今日は第4区間の最終日!で、
久しぶりに大都会に到着する予定です。
嬉しくて、なんだか周囲の景色が
よりきれいに見えます。
いきなり300mの激しい上りです。
周囲はチタに住んでいる人たちのダーチャ(庭付き別荘)
がたくさんある村が続きます。
いつものように私達はスルーです。
カフェ
今までもそうだったけど、都会は人や車が多すぎて、
自転車旅行者が滞在するのは向いていないと感じます。
ホテルもたくさんあるけど、自転車で落ち着いて
滞在できるホテルは少ないと思います。
そのため街中のホテルは探さず、
街の入り口の国道沿いのホテルに向かうことに決めました。
街は盆地の底にあるので、峠から巨大な街がよく見えます!
峠でかなりの数のロシア軍のトラックとすれ違いましたが、
全台挨拶のクラクションをならしてくれて笑顔を向けてくれます。
街に到着!ほんまにお店が多い!
今まで、草原の中を走っていたのが嘘のようです。
11時、46km目 チタ市街地入り口のカフェホテル到着
ホテル「アムール」
バス付きツインで部屋2000r(4000円) wifi有
自転車はホテルの地下の物置にいれてくれました。
ホテルのオーナーやスタッフ、コックさんなど
上品で親切な人が多かったです。
中でもオーナーのおばちゃんは、昔ロシア人が日本へ行く時の
ビザを発行する関係の機関で働いていたようで、
すごくエネルギーに溢れた人でした。
中国語も話せるようでした。
しげが中国語ができるので
ロシア人と日本人が中国語で話す、とゆう謎な展開に。笑。
少しランクの高いレストランという雰囲気です。さすが都会です。
メニューは、夜の値段が昼の値段の倍くらいです
1階のカフェでお昼ごはん
ボルシ・シャシリク・パン・紅茶
1人338r(676円)
うーん美味。幸せです。うますぎるー!
せっかく都会に到着したので、明日は休息日とします。
今日終えた第4区間は、今までの区間と比べ2倍以上のアップダウンが
あり、この旅で一番の最困難区間を含んでいました。
正直、ここまで自分が来れるとは思ってもみませんでした。
ここに到着出来てかなりほっとしています。
ここまで2人ともよくがんばりました。
明日はゆっくりと過ごしたいです。
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47日目 (2018年6月15日)
ホテルで休息日
サッカーワールドカップ始まる
ロシアでは昨日からワールドカップが始まりました!
昨日は、ロシアの初戦があり、まさかの(失礼!)大勝!!
昨日までは、テレビで大会関連の特集番組が毎日流れてました。
けど正直、ワールドカップで盛り上がっているのは、
ロシアの中でも開催地の周辺と都会だけで、
田舎では「え?何それ?関係ないね、どうせ負けるでしょ」ていう雰囲気でした。
この地域の人たちもロシアが勝つと思っていなかったようで
昨日の夜、ロシアが勝つとほかの部屋から絶叫が!!
日に日にロシア全体でも注目度が高まって、
関連グッズが街中で売られているのを
よく見かけるようになりました。
スーパーではサッカーボールを模した手作りケーキが売られていたり 笑
私達2人も楽しみになってきて、
ロシアを応援しました。
この後の旅の間中、毎試合に一喜一憂し、
今までの人生で一番集中して見たワールドカップ
になりました。
この旅の思い出の一つですね
ホテルの近くには、巨大な業務用スーパーやモールが
あったので行ってみると、
今までの地域より、野菜や果物が豊富に売られていて、
中央アジアからの出稼ぎの人たちがたくさん売りにきていました。
また、中国製品だけの輸入商店もあり、品も豊富で激安でした。
食料品も、今までの僻地料金の半額のものもたくさんあり、
都会のすごさを思い知りました。
歩いている人は、今までの地域より
ブリヤート系(モンゴル系)の人が非常に多くなってきました。
せっかく安いので、
明日からの走行のために、行動食をたくさん買います。
買い物も済ませ、外に出ると雨が!
かなり激しい暴風と集中豪雨です。
あっというまに、国道が川になり、色んなものが
道の上を流れていきます。
路上の露天屋台もなすすべなし、という感じで
ひたすら終わるのを待って耐えています。
永遠に続くかと思えましたが、
2時間後には嘘のように青空とまぶしい太陽が・・
シベリアの天気は本当に激しいですね
ホテルの1階のカフェは昨日もそうでしたが
味はかなり美味しかったです。
ウハー(魚のスープ)・ペリメニ(水餃子)
ハンバーグ・パン・コーヒー
1人470r(945円)
ポテトフライもサービスしてくれました。
ありがとう!
ちょっと食べすぎましたね。
今までの走ってきた行程を見ると、
かなり順調にチタまで来れたことに驚きます。
当初の予想よりはるかに速いペースでチタに到着しました。
日程が余ってくると思うので、ここからはゆっくり進めそうです。
2人ともロシアに慣れ、筋力がついてきたので
心にも体にも余裕ができ旅を楽しめるようになりました。
峠でもなんでもこいです!
明日からは第5区間が始まります。
ロシアを感じて、楽しみながら
進んでいきたいと思います。