ハバロフスク~ベロゴルスク

13日目 (2018年5月12日)
ハバロフスク → スミドヴィチ
103km・上り100m
丸1日平坦な道を快走



私たちは全行程4000kmをわかりやすくするために
6区間に分けて走行計画をたてています。
ここハバロフスクで第1区間は終わり。


今日から第2区間が始まります!!
次の大都市ベロゴルスクまでです。
ハバロフスク ~ ベロゴルスク
距離686km 上り合計3550mです。
第2区間の特徴としては続く平地と丘陵、
180km間補給のききにくい山岳地帯があることです。




ロシア極東地方の中心都市、ハバロフスクまで来たからには観光もしたい!
予報では今日は晴れ、、、明日、明後日は雨。
チャリダー的には晴れの日に走って、雨の日にできれば休息日を当てたいです。
後半の日程にゆとりを持たせる為にも今はまだ距離をかせがないといけません・・
ということで、残念だけど観光はあきらめて、ハバロフスクにさようならを言って
前進。

ハバロフスクからの200kmはこの旅で一番といっていいほどの平坦な道です。 
朝7時起床。8時出発! 

快晴
今日は103km先のホテルを目指す予定。

街の北端にアムール川を渡る巨大な橋があります。
この橋を渡って先に進むのですが、
橋にいたるまでの標識がほとんどなくめちゃめちゃ道がわかりにくい・・
迷いそうになりながら、なんとかハバロフスクの街を抜けようと奮闘中。
なんかへんな汗でてきた


「Биробиджан」(ビロビジャン)の標識をやっと発見!
この先にある街の名前です。
街を抜ける橋はこっちだそうです。



川が見えた!
2.5kmもあるかなり立派な鉄橋です。 無事たどりつけてほっと一息です。
めちゃめちゃ景色いいですね。



でっかーい、アムール川!雄大さに感動
なんだか楽しくなって叫びながら走ります!わーーーー
すごい開放感!めちゃめちゃ気持ちいいです。


そして初めて出ました!遥か先の「Чита」(チタ)の文字!あと2100km!!



民家も遠いのに、国道横にひょっこり子犬たちが登場
どこからきたのかな?

ホテル
ガソスタ
カフェ
ホテル


街も近いのでカフェやガソスタが続きます


マガジンでジュースを買って休憩


道が平坦なので、スピードでます!進む進むーー

カフェ
カフェ

ガソスタ
マガジン
マガジン




カフェホテル

朝、出発してからけっこう距離を稼いだので、ここらへんで今日の宿を探してみます。
道路わきにぽつんとあったカフェホテルに寄ってみる。

一応 部屋をみさせてもらう。
部屋は安いけど、トイレバス共同でかなり汚い 
うーん・・・進もう!



今日はすごい晴れているので日差しがきついです。
ちょっとバテ気味。

カフェで食事休憩

重厚なログハウスです。机やいすも全て木でできてる。
若い夫婦が2人でやっていて、がんばって英語を話してくれます。癒されるなー。
夫婦の優しい気持ちが伝わってくるカフェでとても居心地が良かったです。
しかも美味しい~




プロフ・ボルシ・パン
1人210r(420円)


モフモフのネコさん
かなりじゃれてきます


オーナー夫婦が外まで見送ってくれました。 
あー、めっちゃ元気でた!さあもう少し、がんばろう!




毎日たくさんのトラックとすれ違います。

その多くのトラックがすれ違うときや追い越してから、
クラクションを鳴らしてくれたり、
手を振ってくれたりしました。5台に1台は鳴らしてくれてそうな気もします。
向かい風で苦しみながら進んでいるときや、暑くてバテそうになっているときなど
このクラクションに元気づけられます。
毎回「がんばろう」という気持ちにさせてくれました。
運転手さんに「何か困ったことはないか?」と話しかけられたり、
親切にしてくれることも多かったです。
時には隣を走っているシベリア鉄道の列車の運転手が手を上げて汽笛をならして応援してくれました。
中にはロシア軍の軍用車の車列までみんな手を上げてクラクションを鳴らしてくれました。笑
あまり日本でトラックを気にすることはなかったですが、
ロシアの自転車旅を語る上でトラックの存在は切っても切り離せない存在だと思います。
ありがとう!!トラック


村が無く、人が住んでいない地域が続きます。
ひたすら平坦な道を漕ぐ。


ガソリンスタンド
カフェ

国道から道をそれて、スミドヴィチの街へ
街への側道へ入るとすぐに道がぼこぼこに
これはほとんどの街でそうでした

町の中心の広場
マガジン

16時 103km目 ホテル到着
なんだかボロボロ。
なのに玄関には金ぴかのライオン。だいじょうぶかな・・?



ホテル「ボストーク」
バストイレ共同ツインで部屋2000r(4000円)wifiなし 電気ポット、洗面台あり
全く笑わない上品なソ連風おばあちゃんが受付
でも実は人はよさそうにみえます。

自転車は玄関の中にいれてくれました。


小さすぎる看板 看板はこの小さい黄色いのだけ 全くやる気がありません

ここの街のような人口1000人ぐらいの小さい街でも
鉄道駅がある場合、駅の近くに宿が1つはあるように思います。
しかし建物はソ連時代のもので古く、
値段も価値と釣り合っていないとこがほとんどでした。
宿のスタッフもソ連風?な人が多いように感じられました。


ちょっと不穏な雰囲気を感じていると、
やーはーりー
ソ連の洗礼を受けました!それがコレッ!↓


共同シャワー!
シャワーごとの仕切りがなく、5つのシャワーが横一列並んでいます。
きっと5人で仲良くシャワー!とゆう想定でしょうか!
そしてドアの鍵は壊れてる・・。 男女も区別ないようです!
なんだかこのシャワーで昔のソ連を感じることができるような気がします。
(あとで、ちゃんと利用しました。あまりに場が広すぎて変に緊張したけど・・)

この後も駅前のソ連式ホテルはこの仕切なし共同シャワーが多かったです。


食料を求めて街へ
小さな売店にお惣菜を買いにいくと
売店のお姉さん達が話しかけてきました。
「日本人です」「自転車で旅行しています」と答えると全員顔が「??」
でも最後は信じてくれたみたいで、全員で一緒に写真 笑

今日の晩ごはん
ハンバーグとマッシュポテト・サラダ・パン
1人160r(320円)

今日はめちゃめちゃ平坦な道でかなりラクな1日でした。
体は楽なのですが、なんかアップダウンのメリハリが無いのもさみしいですね。
そのかわり日差しが強かったので、日に焼けて肌がひりひりしてます。


ベッドも床も壁も古くてなんだかべこべこしてる・・笑
ねずみの匂いがする部屋でおやすみなさーい!
(値段に釣り合ってないよー 泣)




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14日目 (2018年5月13日)
スミドヴィチ → ビロビジャン
79km・上り40m
シベリアの冬は終わっていきなり夏?


9時半出発! くもり

今日は79km先のホテルを目指す予定。


宿のすぐ近くがシベリア鉄道の踏み切り

ナゾの塔
古くてかっこいい ジブリに出てきそうな。

国道に合流

街を出ると、風が一気に強くなります。
ガソリンスタンド
マガジン
マガジン

街が遠いので人の気配を感じません。ひたすら漕ぐ。
マガジン
マガジン

昨日に続き今日も平坦な道が続きます。
向かい風と追い風が交互に吹く。



カフェ
ガソスタ



左手に鉄道を見ながら、ひたすら平坦な道をゆく。



カフェ
ホテル

ここでシベリア横断道路からそれ、17km内陸のビロビジャンを目指します。
かなりの遠回りになるけど、ここから先はアップダウンが激しく補給がききにくい区間が続くため、
この大きめの安定した街で休息し、力を蓄えようと考え、寄ることにしました。


いきなり晴れる・・  
暑い!なんだこれは!
まだ5月中旬なのに太陽に当たると焼けるように暑い。
30℃はゆうに超えているんじゃないだろうか。
太陽の直射日光に当たっていると熱中症になるかと思うぐらい体温があがってきます。

ところが日陰に入ると羽織るものがないと寒いぐらい。
この日陰との気温差がロシアシベリアの気候の特徴だったと思います。
この後も最後までこの日中の暑さに苦しめられ続けることになります。
この後、6月と7月のロシアワールドカップの中継でも気温40℃!と言う解説が
何度か入りました。
ロシア・シベリアと言えば寒い北国のイメージですが
5月からそのイメージをぶち壊す熱さの襲撃です。




そして今日の目的地ビロビジャンの街の入り口のモニュメントに到着!
ここは以前、ユダヤ人がたくさん住んでいた街なので、
左がロシア語、右がイディッシュ語で書かれています。

と、写真を見ても見えるのですが、道の前方がもくもくしている
何も見えないと思ったら、火が!
野焼きが広がりすぎて消防車まで出動中
看板も燃えてる!



息を止めて、何とか煙の区間を抜けます。
けむたい・・



ようやく街に入りました。


いきなりの都会度にとまどう・・
さっきまでなんも無かったのにな

ビロビジャンの街の中心に向かいます
駅の近くの広場
ここはシベリア鉄道が停まる大きめの駅なので観光客も寄るようです。

休憩していると、初老のロシア人おじさんに話しかけられる
日本の各都市の名前をゆってくれる
計画を説明すると
「素晴らしい!がんばってね。」「気をつけて!」と応援してくれました。


ホテルに向かう途中でも、
横を走っているバスの運転者さんが手をふってくれたり、
赤信号で止まっていると隣に停車している運転席から話しかけられます。笑
歩道を歩いているおじさんもがんばれ!と握りこぶしをつきあげてくれます。
(この後もかなりしてくれる人が多かったこのこぶしを突き上げるポーズ、きっとソ連時代のプロパガンダポスターでも見られる、ガンバレポーズなんだと思います。)


街には大学もあり、街の大きさと生活の質が釣り合っている街だなと感じました。




さぁホテル探しです!
1軒目 満室!


2軒目 空いてました!
16時 79km目 ホテルに到着

ホテル「ニカ」


バス付きツインで部屋2000r(4000円)wifi有 電気ポットあり
(素晴らしい洗練度!振り返って考えてみても、イルクーツクまでで最も値段のわりに
質がいい素晴らしいホテルでした)

管理人はにこやかで上品なおばちゃんです


自転車は部屋の窓の前にとめました。
敷地は柵に囲われているので安全そうです。


近くに巨大なモールがあり
豊富な物量で値段も安い!嬉しくなってバク買い!


夜ごはん
グリルチキン・シャシリク・サラダ3種類
1人260r(520円)
調子にのって、買いすぎましたね。えぇ。
うんまーい


今日は昨日に続きとても平坦なコースですごく快適に走れました。が、いきなりの夏のような気温の高さにはびっくりでした。

この街を出たところから序盤の難関山岳地帯170kmになります。
そのために明日はここで休息日にしようと思います。

清潔なシーツにくるまれ眠ります。昨日のホテルとの差がすごい・・
あー幸せ




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15日目 (2018年5月14日)
ビロビジャンで休息日 
難関山岳地帯を前に体力と気力の充填



ひたすら眠って疲れを回復
この宿は最高の居心地です


★ロシアの不思議
ロシアのホテルのバス付きの部屋にはなぜかゴミ箱がありません。
かなりの数のホテルのバス付きの部屋に泊まりましたが、
部屋にごみ箱があったのは1軒もありませんでした。
そのため、ゴミはトイレのゴミ箱というか使用済み紙入れにすてることになります。
(ほとんどのホテルのトイレは紙が流せません、流さないでと張り紙があります)



今日のごはん
サラダ2種類・鳥肝のハンバーグ・ナスとトマトのはさみ揚げ・コーヒー
1人200r(400円)

明日からに備えて行動食も大量に買い込み(これは一部です)


そして日本から道中に捨てれるようにボロボロのいらないユニクロのダウンジャケットを持って来ていたのですが、もう使わないと判断して各自1着ずつダウンジャケットを置いていくことにしました。
これで日本から3着持ってきたダウンジャケットは残り1着になりました。
最後の1着は最後まで持っておく予定です。
ありがとうダウンジャケット。
読み終えた本もおいていくことにしました。






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16日目 (2018年5月15日)
ビロビジャン → 98km目でテント泊
98km・上り700m
難関山岳地帯に突入


朝、7時起床
夜中降っていた雨が朝にはやむ。8時出発!




今日から2日間続く難関山岳地帯のイメージ図。
全体で約180km。上りは合計約1700m。

現在地は右端のビロビジャンで、
左端のオブルチエの街に逃げ込めれば勝ちです。
途中ホテルが一軒もありません。180kmは走れないのでテントは確定です。
カフェは一軒あるみたいですが、ネットで調べると営業していない様子。
ガソスタが最後のほうに一軒あるけど、
店によっては水・食料が売ってない場合があるので
補給ポイントとして完全にあてにしては危険。

ビロビジャンを出てすぐの売店は近すぎて補給ポイントしては意味がない。


とゆうことで結論として、テント泊で水分も食料も2日分持っての出発です。

大量の水と食料で荷物が重いです・・
そして激しいアップダウン。

2日で距離が180kmあるので、
今日は途中の100km目ぐらいでテントにしようと考えています。


街からでて国道を目指します。


朝靄で景色が美しい。
靄の中を走るとひんやりとしています。 今日天気に恵まれて良かった。

国道に合流

街の出口のガソリンスタンド

街の出口のカフェホテル


今日はかなり気温が高い。暑いです。



最後の売店 ここから2日間、店がない予定です
小さいけど、パンやチョコ、飲み物が売っていました。


さぁ、出発!
ネットにはのっていない
国道から村へ入る分岐にある小さなガソリンスタンドを発見!
水分は売っていました。



ブドゥカンという村に到着。
ネットでは「営業していない」となっているカフェが営業している様子。
カフェと言っていいのか、実は刑務所の職員のための食堂でした。
入っていいのか迷っていると、停車していたトラックの運転手さんが
「この街にはこの食堂か、ちょっと先の売店しかないよ」
と親切に教えてくれました。そして
「カザフスタンから来たの?」と聞かれました。
ロシアでそう聞かれるのは初めてだったので、しげのヒゲが伸びていたからかな 
と思ったけど、
後で調べると、カザフスタンに日本人顔の人が多く住んでいるからだとわかりました。
亡くなったスケートのデニステン選手もカザフスタンです。
「日本からきました」とゆうと凄く驚かれました。


というわけでお昼ごはんにありつけました!
ボルシチ・パン
1人84r(168円)
味は、旅の全食堂中最低だったかな?笑 
場所が場所ですからね。


実はこの村はどれだけ事前に調べても情報がでませんでした。
来て見て納得。ここは刑務所とそこで働く人のための小さな村、、、
この食堂の裏がすぐ刑務所で、敷地にはたくさんの監視カメラが・・・
私達の食事中も刑務官の方たち?が食堂にごはんを食べにきていました


食堂の中には、刑務所で作られた木工作品が売られていました


食堂横には売店もあります!!外からみても売店に見えませんが、、、
今晩はキャンプの予定なので、追加で魚の缶詰やパンを購入。
中はかなり色々売られていました。




今までより、草が柔らかい種類のものになっているように感じます。


村を抜けると、すごい上り坂。
アップダウンの激しいかなり大振りな地形です。
かなり暑い・・そして向かい風・・前に進まない・・。うぅ



大きな丘を上ると眼下に大きい街が見えます
しかしこの街、ここに存在しているのはわかってたのですが、
ネットで調べても売店やカフェ、ホテルの情報が全くでてきません。
ロシアには閉鎖都市といって外国人が立ち入りができない街がいくつもあるそうで、
もしかしたらあまりに情報の出てこないここもその1つなのかなと想像します。

「閉鎖都市とは、国家秘密にかかわるような特定の目的のための都市で、
その住民も関係機関で働いている人とその家族が多いため、
立ち入ることが制限されている都市」(wiki)

中国でも非開放都市とゆうのがあり、
知らずに入ってしまうと外国人は捕まってしまいます。
そうゆう理由がある上、街に入るにはかなりの距離をダート道を下らないといけないし、ホテルもあるかわからないので、
この街はスルーすることにします。


しかしすごい坂です

走っていると道路の脇に、大きな白い塊を発見!


近づいてみると、大きな雪のかたまりでした!
今日は暑くて、気温は30度。
でも日のあたらない場所では雪がなかなかとけないみたいです。


街の出口のあたりに地図に無い新しいガソリンスタンドができていました!
しかも売店つきじゃぁありませんか!!
おぉ、こんな文明的なものが!ちょっと感動です。


ガソリンスタンドの売店
スナックやお菓子、飲料は豊富に揃います。


ここで物資の補給もきくしスタンド近辺でキャンプすることに決定です!
スタンド真横らへんはテント地を探したけど、たまに人通りがあるので諦めます。

テント地を探しながら国道を進むと、すぐのところで


山頂の電波塔に上がっていくための道が伸びているのを発見。


行き止まりの道なので全く人通りがない様子。
少し登ったところを今日のテント地にすることに決定!
国道からは見えません。


15時 98km目  テント地到着

すぐにテントを設営。

やっとこさテントの中で寝転んで休もうとすると、
暑くて2人でテントに入っていられない!
外にシュラフマットをひきしばらく過ごします。


テントに戻ると

ん?

中に何かいる・・
よくみると、
これは!   

マダニでは!!!
あとでネットで調べた写真↓と比べると

たぶんマダニです・・えぇ。


色んなやばい感染症の媒介となるかなりやばい虫です。
しかも血を吸いはじめるとなかなか離してくれず、
かなりの量の血を吸われます。

急いでテントの中を点検。なんと3匹発見。外にポイ!
少しの間、テントの入り口を空けていたのが悪かったようです。
マダニの事前知識がなかったらただの小さい虫だと思ったと思います。

今後のテント泊でもかなり頻繁に登場しました。
ちょっとテントの入り口を開けていたり、地面に置いた荷物にもすぐについています。
人間の発する二酸化炭素や体温、体臭に反応して寄ってきているようです。
本当に気をつけたほうがいいと思います。
シベリアの自然は人間に厳しい・・



19時 ようやく気温が下がり始めました。
2人でテントの中に入っても大丈夫な気温です。ほっと一息。
これからの季節、早くテント場に着きすぎるのも問題ですね・・。


お湯を沸かして、顔を洗って体を軽く拭く。さっぱり。あー気持ちいい。


今日と明日はハバロフスクからの第2区間の最も厳しい区間です。
とりあえず1日無事に走りきり、体力的にも限界というほどじゃないので
明日も走りきりたいです。





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17日目 (2018年5月16日)
テント地 → オブルチエ
80km・上り950m
続く難関山岳地帯


夜中から雨が降り続く。
朝起きてもかなり強く降っている。
できるだけ雨の中は走りたくないなぁ・・
幸いここはガソリンスタンドの売店に買出しにいけるので
最悪、ここでもう一泊テントでいても良いかと決め込む。



が、
朝11時、雨がマシになったので急いでテントを撤収し、
小雨の中出発!


雨が降っていたら濡れるけど、昼間の暑さは回避できるので実は体は楽かもしれない
と考える・・

今日は80km先のホテルを目指す予定。


今日も大振りな地形で、アップダウンが続きます。きつい・・
霧も多いです。昨日のような雪渓が道路の端に時々見られます。




ようやく雨が止んできました。
バス停で休憩

やっつけ的な見かけのカフェを発見 ネットにはのってなかったな。
カフェ
向かいにガソリンスタンドと、ホテル?工事中かな


ゆっくり坂を上っている、前方の丘の上で もうもうと煙が見えます。
(写真では見えないですが)
すると、森の中の何かの工場が爆発したみたいドカーンと音がする!

何かが襲ってくるのかも・・と内心ヒヤヒヤしながらひたすら坂を上る・・
けどなんにも起こりませんでした 笑
シベリアは広すぎて、色んなとこで色んなことが淡々と起こってるみたいです。



また雨が激しくなってきたので、靴をサンダルに履き替えます。

裸足にサンダルでもいいのですが、雨が冷たいのでゴアテックスの靴下と
組み合わせます。


雨と激しいアップダウンの連続に
疲れて放心気味のしげさん。




えんえんと繰り返す上り


やっと雨がやんで晴れ間が、そして街も近づいてきました。あと少し!がんばれ








今日の目的地オブルチエの街の入り口のガソリンスタンドに到着!
やっと、昨日から続く難関区間が終わります!
やったー!!と思いきや、ここからが長かった・・・


オブルチエの街に入るため国道から道を逸れます。
街中まで結構距離があります。
この時点でかなりしんどい・・


山の谷間に作られた街なので街中もかなりアップダウンが激しいです。
少し迷っていると通りがかりの人が車を停めてホテルの場所を教えてくれました。
峡谷に作られた街なので本当に景色が素晴らしい。
鉄道駅もあり、景観が素晴らしいので電車を降りる人も多いようです。
冬はスキーリゾートでも有名みたいです。


が、あまりの街中のアップの激しさに来たことを後悔。本気でしんどいよ・・



目当てのホテルにとうちゃーく!
でも満員! ちーん!あぁ・・

ホテルのおっちゃんはほんとうに申し訳なさそうでした。ありがとう。
10分ほど前に鉄道が到着して乗客がたくさん泊まりきたみたいです。一歩遅かったか・・


この街でホテルの情報をもっているのはここのみ。
せっかく国道から6kmも脇にそれて街に来たのにまた戻るの!?つらすぎる・・涙
ホテルの前で困っていると、街の人達数人が話しかけてきて
知ってる宿が空いていないかあーだこーだ言って探してくれる。
優しいな、みんな。見た目怖いのに(ごめん!)・・スナックもくれました。

その中の紳士そうな若い男性が、空いている宿を見つけてくれ、
「僕の車についておいで」と言って案内してくれました。
本当に親切な方です。

奥さんと赤ちゃんも途中で合流して一緒に来てくれます。



私たちのスピードが遅いので、何度も停車して「大丈夫?しんどいよね」といたわってくれます。
最後は、車から降りて私の自転車を押してくれる。
あぁ、なんていい人だ!



18時 今日80km目 丘の中腹にあるスキーリゾート宿に到着 


ホテルの名前はわかりません


バス共用ツインで部屋1600r(3200円)wifiなし 周囲にも全く売店なし

自転車は鍵付きの物置小屋に入れてくれました。



オーナーのおじさんに紹介してくれる。
荷物を下ろした私たちを自分の車で街中のスーパーまで連れて行ってくれようとするので
感謝して丁重にお断りする。
「これからもロシアの人が助けてくれるよ」「気をつけて」
と言ってくれる。
このホテルに到着するまで2時間ほど付き合ってくれた、ほんとうに親切な人でした。
ありがとう!



ホテルから街が見下ろせます。渓谷の真ん中を走るシベリア鉄道も見えます。
本当に素晴らしい景色です。


オフシーズンのこの季節もこの宿は宿泊客も多く、
横断道路沿いのホテルとは違い、街中のホテルは気をつけないといけないな
と思いました。


ホテルの横のカフェは改装中で、かなり離れた街中に行かないと
周囲にはスーパーもないので、持っていた食料で夜ごはんです。



今日はほんとうーーーに疲れました。旅が始ってからの一番のしんどい日でした。
「食料と水でかなり重くなった荷物」 に 「全く休ませてくれない連続アップダウン」
そして「雨」!
それに加え、最後の「街中での宿探し」。。



しかーし!!!今日で無事に序盤の難関山岳地帯の突破に成功です!!!
この山岳地帯を突破できるかが今回の旅の試金石だったとも思います。
ここが突破できたなら、
更に後に控える600kmの最難関山岳地帯もきっと突破できるよ!!
と明るい先がみえるようです!!

あー本当に疲れた!



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18日目 (2018年5月17日)
オブルチエ → ホテル「ヴォストーク」
31km・上り130m
野生のビーバーと出会う


快晴!
宿のテラスから見下ろすと、山に囲まれた谷間に川と鉄道がはしっていて
素晴らしい街の景色です。素敵な朝だ!

山岳地帯を越えたので気分も晴れ晴れ




出発の準備で、自転車に荷物をつけていると遊びに来るネコさん


わんちゃん


昨日 
山岳地帯を無事突破できたし、2人とも疲れ回復のため今日はサービスデー!
31km先のホテルを目指す予定。
ゆっくり目の9時出発


宿が山の中腹にあるので、街におりていくのが大変。


街中のスーパーに寄ります。
この先もこの辺はカフェや売店が少ないので食料の補給が心配なので
明日の分まで水分と行動食を買い込み、また重くなる 泣


国道に出るため、街中を抜けます。


いつもの国道です。
さぁ、走るぞ!


カフェ
ガソリンスタンド

街をでて10kmほど先のカフェに寄ります。

一昨日のお昼から、カフェがなく缶詰やお菓子
ばかり食べていたのであったかいものが食べたい!



全くやる気のない店員さんにもめげず注文!
メニューを見るとラグマン(中央アジアのうどん?)を発見
ずーと楽しみにしてたので、
ボルシチ・パン・ラグマンを注文
1人240r(480円)

ラグマン美味しい!しっかり煮込まれた濃厚なスープに太い麺!幸せ。

おなかも満たされて出発
きれいな緑の湿地です。



州が変わります!
ロシアは国内に時差があり、ここからは今までより1時間早くなって
日本と同じ時間になります。時計を合わせます。


大きな沼が続くので、自転車を停めて眺めていると、
ん?何かが泳いでる


ずーっと見てるとひょこり頭が!
これはもしや

野生のビーバー!!

陸にも上がって姿をみせてくれました!
かわいすぎます。


絶対いつか会いたいと思っていたのでめちゃめちゃ会えてうれしい!!
興奮して、急いで動画を撮るもあまり写らず残念・・


ばいばいビーバー




ひたすらまっすぐな道をゆく

右手にカフェホテル発見!


12時半 31km目 ホテルに到着


ホテル「ヴォストーク」
バス共同ツインで部屋1000r(2000円) wifiなし カフェは24時間open
シャワーは1人200r(400円)別で必要
綺麗なやり手オーナーとよく働くおばちゃん達で笑顔と活気があるカフェホテルです。


自転車は夜はカフェの中にいれてくれました。


この区間はカフェが少ないので、たくさんのバスや車旅行の人がこのカフェを利用
するので、お客さんを見ているだけで楽しいです。
メニューにはピロシキなどの手作りパンもたくさんあり、
作ったそばから売れていく とても回転の速いお店です。
近くの村でとれた牛乳、チーズ、牛脂の瓶詰め、蜂蜜を板ごと売ってます。



夜ごはん
ボルシチ・プロフ・パン・コーヒー・アイスクリーム
1人230r(460円)



穏やかな日だったと思っていると、
夜、事件が・・

11時ごろ部屋でくつろいでいると、ノックなしで知らない男性に自室のドアを開けられ
ビックリして2人して固まる。

トイレが部屋の外で時々出入りするので鍵をしてなかったのが失敗でした・・
男性はトラック運転手?のお兄さんで、
私達の部屋で携帯の充電をさせてほしいとのこと。
もう寝ようと思う時間だし、
夜1時とかにまた取りに来られるのも困るので
カフェのテレビの横で、他のお客さんも充電させてもらっていたので、
「カフェでやってもらったら」と断るが、
「なぜだめなんだ!?」「電気はみんなのものだろう?」とごね始めてなかなか出て行ってくれない。部屋にどんどん入ってきて私達の充電ケーブルを勝手にいじりだし、
「じゃあこのケーブルだけ貸してくれ」と強引に外に持って行こうとする始末。
かなり押し問答が続いたが最後はなんとかしぶしぶ帰っていった・・・。

扉を閉めて、鍵をかけて2人でぐったり・・
かなり焦った事件でした。
(鍵の重要さが身にしみました、必ずホテルの部屋は鍵をかけましょう!)




今日は昨日の疲れが残っていたため短い距離しか進んでいないので、チャリダー的にはかなり余裕をもって過ごせた日でした。
最後にめっちゃ疲れた事件あったけど・・笑
野性のビーバーに会えた!本当に嬉しい1日でした。





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19日目 (2018年5月20日)
クンドゥル → ノヴォブレイスキー
114km・上り960m
土管の素晴らしさにめざめる


朝4時半、太陽の光がまぶしくて目覚める。快晴。

ホテルのカフェ(24時間OPEN)に朝ごはんに行くともうお客さんがいます。
7時出発!

昨日、1時間の時差の境界線を越えたので、
感覚的には得した気分だけど今までの朝6時が7時なので
もうすでに日が高い!気温も上がってる。暑いー。
これからはもう1時間早く出発しないとな。

ロシアは夏の間すごく日が長いです。
現在の場所では、日の出が4時半、日の入りが20時です。
朝は4時くらいから急激に明るくなります。夜は21時くらいに暗くなるので
自然と外にいるのが長くなっちゃいます。そんで疲れます。


今日は114km先のホテルを目指す予定。距離長いしアップダウンきついです。


宿を出た瞬間から上り
凄まじいアップダウンの連続。
昨日はサービスデーだったので体力は温存できています。さぁかかってきなさい 坂よ。


この区間は大きな街から離れているので、朝のこの時間帯はほとんど車が走って
いないので道路の真ん中を走る。
ひたすらまっすぐな道と緑の森。雲も全くない空。本当に気持ちがいい。
風もないのでらくらく。


左が本道。右が下りでブレーキがきかなくなった車を止めるための緊急停止用坂道。
この坂の頂上にでかい十字架が設置されているときがあって面白い
「天国への道」と勝手に名づけました。


ひたすら漕ぐ。
チャリダーのための道。あぁ幸せ。

ホテル


日差しが強い。


ガソリンスタンド



昨日宿でテレビを見ていると、
ヤクーツクで(このあたりから見ると北、世界で最も寒い地域の一つ)
5月なのに、ビルぐらい巨大な氷塊が川を流れ津波のように
村々を飲み込んでいくというニュース映像が流れていました。
本当に信じられないような映像した。
その後、気温が上がり、氷が溶けて今度は洪水になり、街が水没。
州全体が非常事態宣言をだしていました。


その救援のためか今日はたくさんの軍隊のトラックがヤクーツクのある北を目指して向かっていくのに会いました。
荷物は仮設の橋梁だったり、ショベルカーや仮設の家もありました。


そして、このあたりから消防車を見る頻度が増えてきました。
これは私たちが、日本出国前に見たニュースに関係がありました。
北海道の札幌が茶色いもやのような大気に包まれてしまっているというニュースで
原因はシベリアの大規模な森林火災だとのことでした。
そしてその火災の中心地がここから少し先の地域あたりなのです。
私達も通過することになります。

ロシアでは毎年春にこのあたりで大規模な森林火災が起こっているようで
強風にあおられて街まで広がり人も亡くなっているとゆうニュース映像がこっちにきてからもテレビで流れていました。
やっぱり、厳しい気候の土地なんだなと本当に感じました。

ロシアに向かうフェリーの中で、日本語がペラペラのロシア人のおじさんとおしゃべりしていると
「ロシアでは毎日何かが起こる」と言っていたのを何度も思い返しました。


カフェで休憩とごはんです。
日陰で休めるのが本当にありがたいです




ボルシチ・オクローシカ(冷製スープ)・シャシリク(BBQ)・パン
1人350r(700円)
生き返る


気合を入れて出発!

何時間も続く上り下りに汗が噴出
太陽があまりに熱い!!熱過ぎる!
日陰を探すも全くなし
立ち止まると休憩どころか暑くて立っていられない
カフェもまだまだ先、、


と国道の下を見ると土管・・・!
あそこで休んだらもしかして涼しいんじゃない?

自転車をガードレールにもたれさせ、斜面を降りて土管の中へ

おお!涼しい!
外より10℃近く涼しいんじゃないかと感じる
まるでクーラーがきいてるよう

人に見られたら不審者だけど、マジで快適空間です。

(この後も最後まで暑い日の休憩は土管にお世話になり続けました。涼しいし虫もいないし、中は定期的に雨が流れるのか清潔なとこが多いです)

体温が下がったら、再出発!

味を占めてまた休憩


ガソリンスタンドは日本みたいな休憩スペースはないとこが多いです
有ってもすぐでていけーてゆう雰囲気なので休憩しにくいです

ガソリンスタンド


ノヴォブレイスキーの街に入る手前に大きなモニュメント
モスクワからウラジオストクまでの横断国道を作る際この区間が一番最後に
完成したようです。その記念に作られたみたい。 

街入り口のカフェホテル 
ここに泊まっても良いのですが、少し荒れた雰囲気だったので
国道を外れて街へいってみることに

ノヴォブレイスキーの街
さぁホテル探しです。

一軒目のホテル
予約がいっぱいで断られましたが、次の宿をすぐ電話して探そうとしてくれる。
優しいおばちゃんオーナーでした。
やはり街宿はいっぱいなのか、、、、


2軒目空いてました。


15時 114km目 ホテル到着
ホテル「ブレヤ」

バス付きツインで部屋2262r(4524円)wifi有 電気ポットあり
(ソ連風ホテルを改装?受付のおばちゃんは笑わないけど親切。
 日本のコインが欲しいと言われたので、五円玉をあげました。かわいい。)


自転車はロビーにいれてくれました。

1階のカフェでごはん
ボルシ・プロフ・コーヒー・カツレータ
1人280r(560円)


カフェでは地元のおばちゃんがめちゃめちゃおしゃれして
女子会パーティーしていました。豪華な食事に風船。ロシアは本当に
おばちゃんが強いです。


今日は距離も長くアップもきつかったけど、あんまり疲れませんでした。
なんだかうれしいです。
体力的にも気力的にもかなり余裕ができ楽しめるようになってきたのかな。
食事もどこで食べてもおいしいし。
課題は日中の暑さです!!
土管をうまく使ってこの厳しい暑さを乗り越えたい
と思います。




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20日目 (2018年5月21日)
ノヴォブレイスキーで休息日
ロシアのソウルフード、
缶詰のトゥションカに挑戦


今日は天気予報によると最高気温29度の予定
昨日の日中の暑さのせいか昨日の夜から頭が痛い。熱中症かな。
大事をとって休息日とします。

昼寝をたっぷりする。


テレビをつけるとロシア本土とクリミア半島を結ぶ「ケルチ大橋」の完成のニュースをしています。
プーチン大統領がロシア製の大型ダンプカー「KAMAZ」を自分で運転して建設作業員の人を乗せて橋を渡っている。ワイルドですね。
テレビをつけると色んな意味でアメリカ文化圏とは違う世界の広がりが見えて
すごい発見が多いです。

ホテル裏手のスーパー


ロシアでは売店やカフェの看板が非常にわかりにくいです。
一見して何のお店なのかが判別がつきにくいです。
建物はおおかたは無骨でボロボロで、人を拒絶しているかのような鉄の扉がついているだけというお店がよくあります。
でもその鉄の扉を開けると、中は別世界のように綺麗ということがよくあります。
扉を開けるのに勇気がいるお店が多いです。

泊まっているホテルの1Fのカフェで、やはり人を拒む感じのドアを開けると、
中は綺麗に飾り付けされた清潔で安くて美味しいカフェです。
今日も地元の人の盛大なパーティが開かれてて、カラオケやダンスなどめちゃめちゃ
盛り上がっていました。


パーティがすごすぎてカフェが利用できないのでホテルの裏のスーパーへ買出し
せっかくの休日なので「食」の挑戦をしたいと思います!

ロシアは缶詰大国です 非常に缶詰等の保存食が発達しています
食料の調達しにくくなる厳しい冬の為や
街から離れた僻地で暮らす人も多いし、
軍用食の為でもあります。

魚、鳥肉、豚肉、牛肉、焼き飯や昆布の缶詰まであります。
本当に多くの種類の缶詰がどんなに小さな街へいってもあります。

現在でもロシアの食生活に欠かせないもので、普段から多くの人が食べているようです。


その中でもロシアの缶詰の代表はこの「トゥションカ」
1缶200円ぐらいでした。
牛肉ブロックと牛脂を長い時間かけて煮込んだものです。
これに初めて挑戦!


ふたを開けるとすごい量の脂が!
そのままでも食べれるそうなので、
脂のから肉を引っ張り出し食べてみます。よく煮込まれ濃厚に味付けがされています。
美味しいです。ただ脂が濃すぎる。。。

このまま野菜と炒めて食べるのも美味しいそうです。



食べきりましたが、脂の多さに胸焼けが・・・
そのままはキツイかな。。温めればよかったかも。



でもロシアの厳しい冬にはこの脂が最適だそうです。
(実際、ロシアの人は分厚い肉の脂身のみをパンにのせてよく食べています。)


(旅終了後、日本にトゥションカをお土産で持ってかえりました。
ピーマンと炒めて食べると、めちゃめちゃ美味しかったです。ごはんが進む味です)
今後もどんどんロシアの食に挑戦していていきたいです。


今日は十分休息できたし、明日からもがんばるぞー!





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21日目 (2018年5月20日)
ノヴォブレイスキー →  97km目でテント泊
97km・上り430m
シベリアの虫の襲撃



日中が暑すぎるので、「早朝出発、お昼に宿泊地到着」を目指します。
朝4時半起床。
6時前に出発!
それでもすでに外は明るい。まだ1時間早く出てもいけそう。

早朝の出発ですが
ホテルのスタッフがどこにいるかわからないので、部屋の鍵の返却や駐車場の門を開けられなくて出発できないことがあります。
そのため、早朝に出発する日は前日夜に必ず伝えて門を開けてもらえるよう
約束しておくほうがいいと思います。


早朝は車も少なく、涼しくて走りやすいです。


馬さんが見送ってくれてます。


長い距離でじわじわと上るのははほとんど負担を感じません。
例えばですが、10kmで100mの上りだとほとんどわからないくらいです。



ガソリンスタンドとカフェ
ガソリンスタンド


改装したてのカフェホテルを発見!
この区間はカフェやホテルが少ないため、貴重です。休憩。


ボルシ・プロフ
1人205r(410円)

ここで作戦会議です。
次に水・食料が補給できるカフェに着くのは明日の昼ぐらい。
途中に街はあるので寄れば、物資の補給がききます。
けど、国道からけっこう離れているので、できれば寄りたくない・・。

そのため、明日の昼までの水と食料を持って走る!
と決定。



とゆうことで、水・食料を隣のガソリンスタンドで買います。
食べ物はチョコパイしか売ってない、しょうがないのでいっぱい買い込む。


水分は2人で11ℓ。ごっそりと重くなりました。あぁ・・


ロシアのガソリンスタンドですが、9割ぐらいは売店も兼ねていています。
飲み物、お菓子、パン、カップラーメン、缶詰、日用品、車のオイルなどが売られています。
ただ、品揃えにはかなり店舗差がありました。
同じ大手のチェーン店でも店ごとに売っている物が全く違います。
値段も店舗ごとにかなり違いました。基本的に高いです。


走り始めると、更に気温が高くなってる。
でも分厚い雲が覆っているので、耐えられないほどではない。くもりでよかった。

しかし、荷物がおもい・・。


テントができる場所を探しながら進むけど、なかなかいい場所が見つからない
どこでも張れそうに見えますが意外と好いところが少ないです。


ペンキ塗りたてのトイレ付きバス停で休憩

トイレです。
ここはまだ新しいのできれいですが、ほとんどのところで森のほうがましです。



真横からかなり強い風が吹いています。立ち止まっても自転車ごと倒されそうです。
特に横をトラックが通り過ぎると、その分の風もあいまってかなり危ないです。
踏ん張りながら少しずつ進みます。本当に苦しい。


周囲がきれいな平坦な草地から広大な農地に変わりました。


街の分岐を過ぎたところで、やっとこさテント適地を発見!
国道から池につながる脇道を入ると奥に平たい草地がありました。
周りは木々で覆われているので、国道からも街からも見えない場所です。


14時半 97km目テント適地到着

テントを張っても、まだ日が高いので、暑すぎて
汗がだらだらになるのでテントに入ることができません 涙。
外でシートをひいて読書して過ごします。

しかーし!外もやばいです!


なぜならそれはムシがい・る・か・ら

シベリアのムシ達はかなり手強い
まずはです。
サイズは日本の蚊と同じぐらいですが、服やズボンの上からも余裕で刺してきます。
上下カッパを着ていれば大丈夫でした。首筋や頭もくるので目だし帽をかぶります。

そしてテントの入り口を5分でも開けていると
マダニがすかさず入ってきます。
地面においた荷物にもすぐにたかってくるのでテント内に入れる前に要チェックです。
そして寝る前にもう一度テント内のマダニチェックをしました。

シベリアの虫からは「絶対にやってやる!」という強い信念を感じます。
この厳しい自然の中で生き残ってきた気概に感嘆ですが
やられるわけにはいきません。


19時をすぎると涼しくなりはじめるのでテントに入れます。
やはりテントを張るときは日の入り直前に張るのが良いですね。
早く張っても、暑くて中に居れないし、外も虫でやばい。
居場所がないです。


とりあえず今日も無事に走りきれました。
明日もいい日になるといいな




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22日目 (2018年5月21日)
テント泊 → ベロゴルスク
84km・上り240m
どこでも街が国道から遠すぎ


4時半起床。外を見るとすごい霧。
テント撤収。朝は虫がいません。ヤッター!
5時半テント地出発。
ひどく寒いので、長袖Tシャツにダウン、カッパを着る。


天気は、くもり。かぜは全く吹いていない。
今日は84km先のホテルを目指す予定。


平坦な道をゆく。地平線まで耕された畑が続いている






こうゆうぼこぼこは実は湿地です。


7時くらいから気温が上がり、暑い。シャツ一枚で走ります。



土管で休憩!


ガソリンスタンド

カフェ
ガソリンスタンド

ベロゴルスクの街の入り口のカフェ


シベリアの街ですが、国道から5km~10km離れている
ところが多いです。
しかも国道と100m~300mも標高差があることも
多いです。
そのため、街に寄るか毎回かなり悩みます。
街に行けば、豊富な種類の食料が手に入るし、Wifiで情報もゲットできます。
(街から離れている国道沿いのカフェやホテルはwifiがありません)
そのためには国道からの10kmとかの道を往復しないといけません。
しかもだいたいは同じ道で戻って来ることになります。
「快適に旅をしようと思うと、しんどくなる」というジレンマです。


今日の目的地もそうです。
国道から街の入り口まで11km、往復で22kmも余分に走ることになります。
街までアップダウンがないことと、道が舗装されていることが救いです。
(街までの道が全く舗装されていない街もすごく多いです。)


でもガイドブックに載っていないロシアの普通の街の雰囲気や生活を見ることができるのはとても面白いし毎回すごく勉強になります。
そうゆうところにいけるのが自転車旅のいいところですよね!
でも街は遠いなぁ。

 

明日からの天気予報もwifiでゲットしたいので、今日は街に入ります。
この街は中国との国境にも近い大きな街なので楽しみです。

ベロゴルスクの入り口です!
この街で第2区間終了です!


ホテルの看板も時々見かけます。


文明に飢えているので、我慢できずに中心部に着く前に
カザフスタンカフェに寄ってごはんです。


シャシリク・パン
1人370r(740円)
クオリティー高い。美味しい。かなり満足。


ベロゴルスク中心部に向かいます。


車も多く、スーパーやモールもたくさんあります。
かなりしっかりした街です。



やっぱりここでも街ホテルの洗礼。
満室です。

ここも満室。


3軒目で空いていました!
よかった。22kmの往復が無駄になるところでした 涙。

12時半 84km目 ホテルに到着
ホテル「ザリャ」

バス付きツインで部屋1600r(3200円)Wifi有 電気ポットあり 
(小さな看板)
 
自転車は玄関の中に入れてくれました。

濡れているテント類を干します。
ほっとくと臭くなるからね。


一息ついて、明日の目的地の調査です。
目的地であるツィオルコフスキーはどんな街かなと調べていると
「閉鎖都市」とネットに書いてます。
でた!閉鎖都市!
入れないの?
そして更に調べると、、、なんと!びっくり

中央アジアにあったロシアの宇宙船発射基地が
最近このツィオルコフスキーに移転してきたと
ロシアの宇宙開発の中心都市とあるじゃないですか!!
すごい街がこんなところにあるんですね!

ツィオルコフスキー周辺は食料の補給が厳しい区間なので、
絶対にこの街に寄りたい。でも閉鎖都市。はいれないんだろうな。。。

どうしようと、調べていると閉鎖都市の街の外の国道沿いにホテルがある。
きっとここは泊まれるだろうと
BOOKING.COMで予約ができてしまうので予約しておくことにしました。

ちょっとどきどきします。



今日で第2区間が終了します。
スタートから約1400km来ました!
この区間は、食料の補給ポイントが少ない難関区間を含んでいたので、ここを超えられたことで今後の旅のペースが掴めたと思っています。
この難関区間で体力もついたし、この先の第4区間の最難関区間にも前進できる自信がつきました。ひとつずつ壁をクリアしていけることは楽しいことだなと実感しています。

さあ明日から第3区間突入です!明日は宇宙都市!!