前半 自宅出発~ウラジオストク



大阪の自宅で準備中。


これが2人分の全荷物です。1人分約10kg。
「少なく」「小さく」「軽く」を目指して装備を選びました。悩みに悩みました。
詳しくは「装備一覧」見てね!

テントは2人でひとつ。
キャンプ時は身体拭き用のお湯を沸かすだけ、調理はしない。
と決めて少しでも荷物がへるようにしました。



4月末、準備万端で出発です!!
まずはフェリー出発地の鳥取県の境港を目指します。
大阪から鳥取まではしげの弟に車で自転車ごと運んでもらいました。

日本からロシアの日本海沿いの街ウラジオストクまでは
鳥取県の境港から出港しているDBSクルーズフェリーで行きます。


フェリーの予約の流れや自転車の扱いなどは「DBSクルーズフェリー」に書いています。




出港まで数日余裕をみて来たので、米子市の無料キャンプ場でフェリー待ちです。
桜が咲いていて、昼間はTシャツでもいけるくらいのぽかぽか陽気です。
きっとロシアはまだまだ寒いはずです。


境港国際旅客ターミナル
ここからフェリーが出発します。



入るとすぐ待合室です。
フェリーは 境港を出発して韓国の東海を経由してウラジオストクに着くため、韓国人のお客さんがめちゃくちゃ多いです。
待合室は自動販売機ぐらいしかないので、ここに来る前に食料は買っておいたほうがいいと思います。すぐ近くにはコンビニはないです。両替所はありました。
(写真手前の自転車は韓国の日本自転車ツアーのお客さんのものです)




出港時間ぎりぎりになって発券窓口が開きました。

窓口の担当の方は日本語が流暢なロシア人の女性が丁寧に対応してくれました。
一番安いエコノミークラスの代金1人18200円を支払います。
(キャンペーン価格らしいです)
自転車は別で1台3000円を支払いました。


19時   境港出航
翌日9時  東海到着
翌々日15時 ウラジオストク到着

の予定です。

船内で2泊です。





待合室から出国ゲートに入るまでの列です。

自転車を押して、そのまま中に入ります。


出国ゲートのすぐ手前でフェリーのスタッフが自転車を預かってくれました。
ウラジオストクまでしばしのお別れです。

写真の人たちは韓国人の自転車ツアーの人たちです。
韓国で降りる人はここで預けず自転車そのまま自分で持って船内に向かうようで、
ややこしいです。



フェリーに乗り込みます





フェリーの中はこんなかんじ
満室に近いみたいですごい人でした。
お客さんは韓国人8割、ロシア人1割、日本人とその他が1割とゆう感じ。
フェリーは韓国の会社なのでスタッフは、韓国人とフィリピン人です。
スタッフの韓国人もフィリピン人も日本語も英語もかなりあやしいです(笑)



3階のデッキ

エコノミークラスの部屋です。
4人部屋でしたが私たちだけでした。
廊下とはカーテンで仕切られていていますがドアが無いので
夜間もロビーのしゃべり声がまる聞こえで寝にくい感じでした。
ベッドは全然掃除してないなーちょっと汚いかなてゆう感じ

船内には売店やレストラン、バーがありました。
レストランはみんなかなり美味しくないと言っていました。
レストランの横側に無料の給湯器があり、
カップラーメンを自分で持ち込んで来たら作れます。
みんな結構カップ麺つくってました。

充電ですが、エコノミークラスの部屋にはコンセントがなかったです。
フロントで1回100円でできます。
あとシャワールームにコンセントがあるのでみんなそこで充電していました。


ロビーでみんな暇そうにしているので話しかけてみました。

日本で中古車買い付けをしているロシア人のおじさん。
日本で自転車ツアーを終えた韓国人のおじさん。
飛行機が嫌いだからシベリア鉄道でスウェーデンの家に帰る日本人のおばさん。
バイクでロシア横断に行く韓国人のおじさん。
会社の休みを利用してシベリア鉄道弾丸ツアーにきた日本人の若い人。
自転車日本一周を終えたフランス人の若い夫婦。

いろんな人から話をきくことができて楽しかったです。


翌日、韓国の東海岸の東浦につきました
韓国人のお客さんはほぼ全員ここで下船しました。
船内はすっからかんです。
出港まで3時間あるので、下船して買い物等に行くこともできます。

東浦からはお客さんが減ったので
なんと!!ファーストクラスの部屋に無料で変更してくれました!!
ありがとうDBSクルーズ!!



ここでちょっとロシア上陸前の私達の実際の気持ちを書きたいと思います。



ロシアは私達の旅に必要だと思われる、
基本的な情報がまずインターネット等で調べても非常に少なかったです。
特に、多くの時間を過ごす予定のシベリアの国道沿いの情報は
ほとんどありませんでした。


この「情報量の少なさ」は大きな不安要素です。


他にもたくさんの「不安要素」があります


①食料
チャリダーのガソリンは食事です!
田舎の国道沿いの食堂で何が食べれるのか不明。
パンは手に入ると思うけど、
肉は食べれるのかな?
野菜はきっちり食べられるのかな?


②治安
ロシアはまだまだ治安が悪いようです。
そのため極力ホテル泊で行こうと思いますが、
日程の約3分の1がテント泊になるだろうと予想していました。
テント中はもちろん野性のクマが危ないだろうし、、、
強盗に襲われないようにも十分に対策が必要です。
2012年にはバイクの日本人の方がキャンプ中に強盗に襲われ亡くなられています。
ヨーロッパ人チャリダーも数人の方が強盗に襲われ亡くなっているようです。



③交通事故
ロシアの国道を旅行された多くの方が交通が危なすぎるのを書かれています。
モスクワに近づくほど交通量が凄まじい量になります。
2012年には自転車旅行の日本人の方が車にはねられて亡くなられています。



④病気
旅行記などを読んでいると食事で下痢になっている方が多く、
サルモネラなどに十分な注意が必要です。
テント中は生水のエキノコックスも注意が必要ですし、
マダニからの感染症も恐ろしいです。


⑤メカニックトラブル
自転車の整備や修理に関してはひと通り学んだものの
修理の経験が少ないので不安は常につきまといます。
大きいトラブルが起こらないのを願います。



ロシアといえば、「寒い、暗い、物がない」というソ連時代の悪いイメージがどうしても
浮かびがちです。
けど、本当の現在のロシアってどんなところなのかな?
ロシア人ってどんな人達なのかな?

この私達の挑戦では、「本当のロシア」を知りたい、感じたい、吸収したい!
と思っています!




なんか燃えてきた・・・

家で十分に時間をかけて作成してきたロシア国道沿いの手作り地図です。
グーグルマップの地形図を印刷し、宿やカフェ、標高など必要な情報をやまほど書き込んであります。

地図をにらみながら
上陸後の走行に備えて計画を練ります。

どきどきします。




さぁ来いロシア!
明日はいよいよ上陸だーーーーー!!

目指せモスクワーーーー!!!!!