カフェ

Кафе(カフェ)
自転車旅で非常にお世話になるカフェについてです。
まずロシアでの「カフェ」はコーヒーを飲む「喫茶店」とは違います。
どちらかというと「食堂」です。
しっかりと食事をとることができます。
コーヒーや喫茶だけでの立ち寄りもできますが
食事がメインの場所だと思ってもいいと思います。

横断道路には数十キロおきぐらい、ときには百キロおきにカフェあって、
トラック運転手や車旅行者向けの食事ポイントになっています。
日本で言うところの高速道路のサービスエリア的役割に近いかもしれません。
このカフェのおかげで、自転車旅行者としては毎日温かい手作り料理を食べる事ができ
体力面でも気持ちの面でも助けになります。

100km全く村も町も無い荒野を走り抜けて
ポツンと立つ1軒のカフェにたどり着くといったこともよくあり、
自転車旅行者にとっては非常に重要な補給ポイントにもなります。

カフェ抜きにロシア自転車旅行は語れないと言ってもいいかもしれません。

ホテルやマガジン、
無料トイレ、有料トイレ、有料シャワー 
が併設してる場合も多いです。

車修理工場 ・ガソリンスタンド が隣にある場合もあります。
24時間営業のお店も多いです。


だいたいですがお腹いっぱい食べて1食500円ぐらい。
肉料理を多く頼むと1食1000円ぐらいいくこともあります。

スープ(ボルシチ等)、肉料理、ごはん、パスタ、サラダ、パンなどが食べられます。
紅茶、コーヒー、クレープ、ピロシキ、などもあります。

メニューが少なくなる相当な僻地のカフェでも、
ボルシチとパンは最低でも食べることができます。

メニューの詳細については「食事のメニュー」欄を見てください。


英語のメニューはありません。英語の数字も通じない場合が多いです。
チップを払う必要はないと思います。払っている人は一人も見なかったです。





そして、食事の注文ですが、同じカフェでも注文方法が2パターンあります。

「カフェ」パターンの店と、
「ストローバヤ」パターンの店です。


まず「カフェ」パターンのお店ですが、
レジで注文したうえでの先払い式です。
テーブルで待っていても注文は取りに来てくれません。

お店に入ったら、レジに行きメニューを見て注文。その場で会計。
その後お店の人がテーブルに料理を運んでくる、
もしくは呼ばれたら料理を取りに行くという流れです。

下記のストローバヤ式(セルフ式食堂)でないお店は全部このパターンになります。

「カフェ」パターン
「カフェ」パターン
「カフェ」パターン


基本的な注文の型は下のような感じです。
多くの人がこの組み合わせで注文していました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■スープ     
■メイン+炭水化物
■パン数枚
■サラダ
■飲み物
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こういったものを注文する人が多いです

スープ (ボルシ・サリャンカ・ラッソーリニク・ウハー等)
メイン (グリャーシュ・ポジャルカ・カツレータ・ミンタイ等)
炭水化物(米・パスタ・マカロニ・マッシュポテト・ソバの実)
パン  (白パン・黒パン 1枚単位で注文する。小さいサイズです)
サラダ (オリビエ・人参サラダ・ニシンのサラダ等、お店によって品揃え違います)
飲み物 (コンポート・モルス)

※詳しくは「食事のメニュー」のページで



次は「ストローバヤ」パターンの店です。
セルフ式食堂でこちらも先払い式です。
こうゆうみかけがストローバヤ式です。Столовая)と書きます。


ストローバヤは「ロシア式セルフ食堂」と言ったらいいでしょうか。
学生食堂みたいと言ったらいいでしょうか。

こちらも基本的な型はカフェパターンと同じです。
多くの人がこの組み合わせで取っていました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■スープ     
■メイン+炭水化物
■パン数枚
■サラダ
■飲み物
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



お店に入ったら、まずトレーを取ります。
       
トレーを取ると「スープは何にするか?」とまずおばちゃんから
きかれる場合が多いです。
ボルシ、サリャンカ、ラッソーリニクのうちどれかは1つは必ずあるので
どれか注文します。


そして次に目の前に置いてある肉料理や魚料理からメインを(指さしでいいので)選び、
そのメインと合わせる炭水化物を、ライス、パスタ、マッシュポテト、ソバの実
などから(指さしでいいので)一つを選びます。
こんな感じです

それと別でパンを必要な枚数取ります。
無しでもいいですが要らないと言うと変な顔をされる時もあります。

サラダ、飲み物を選んだら、
最後にレジで会計。といううパターンです。
指さしで注文ができるので最初はこの「ストローバヤ」パターンのほうが
助かるかもしれませんね。

完成
会計が終わったらテーブルへ。
食べ終わったらトレーを自分で返却口に持っていくお店もあります。










テイクアウトに関して、
「ス サボーイ パジャールスタ」(テイクアウトお願いします)
というとプラスチック容器等に入れて渡してくれます。
自分で容器を持参して料理を入れてもらっているお客さんもいました。
ホテルやテントに持っていっておいしい料理を食べれますね。





以上がカフェの説明です。

カフェでの食事は
ロシアの食文化を感じる上でもとても貴重だと思います。
カフェが横断道路沿いに点々とあり続けていてくれるおかげで
毎日、人の手作りの温かい料理を食べながら
自転車での旅行を続けられることは最高でした。
体力面でも精神面でもすごく助けになりました。
ロシアの自転車旅はほんとうこのカフェ無しには語れないかもしれません。