ウラン・ウデ ~ イルクーツク

64日目 (2018年7月2日)
ウラン・ウデ → ホテル マギストラリ
64km・上り200m
第6区間の始まりと雨の中の失敗

今日から前半最終の第6区間が始まります。
ゴールの大都市のイルクーツクまでです。
ウラン・ウデ ~ イルクーツク
距離450km 上り合計3350mです。
第6区間の特徴としてはなんといってもバイカル湖の南岸を通る事です!!
湖岸は結構きつめのアップダウンが続くことになります。


あと450kmで旅のゴール、イルクーツクです!

今日も部屋まで朝ごはんを運んでくれました。

この素敵なホテルともお別れです泣
またいつか戻ってくるよウラン・ウデ!


朝7時、3日ぶりに自転車に跨り出発!

今日は64km先のホテルを目指す予定

ウラン・ウデ名物「レーニンの頭」の前を通り、郊外を目指します。


いつものことですが、街中は交通量が多いし気を使うので走るのに疲れます。


だけどこの街はきっちり歩道が整備されてので安心して走れました。


雲ゆきが怪しいなと思っていると、やっぱり雨がきました。


雨で走りにくいなーと、
周囲のお店とかにも気を取られながら走っていると、前を走っているしげに激突!
しげの左側のサイドバッグに私の前輪がめりこむ
いつもは私が前を走ってるけど、たまたましげが前になってて勘がくるいました。



止まって見てみると、サイドバッグのキャリアとの取り付け部分の
プラスチックフックが衝撃で割れてふっとんで無くなっている
全くキャリアをつかめない状態に!

もともと2箇所のフックで固定していたけど
これでは1箇所でしか固定できないことに!

がーーーーーん

閉店しているマガジンの軒下をかりて
直らないかいじってみる。

がやっぱりフックそのものが無いのでどうしても固定できない

応急処置として針金でキャリアとバッグのフック部分を固定する

いちおうバッグは安定してキャリアにつきました。
けど外すのがめんどうな感じになってしまったので、
ホテルの部屋にバッグの持ち込みがしにくくなりますね。
このままイルクーツクまで走ることになるでしょう。

激しくなる無情の雨


無言になる2人 笑

ゴールが近くなった気の緩みか、やってしまいました・・


どっちにしてもショック


雨も止まないので、落ち込みながら再出発です。
大きな川沿いの道を走っているので、周囲のキレイな川や広い草原、線路が見えるはずなんですが、激しい雨でせっかくの景色が見えません。

休憩できる場所もないので、道路脇で立ったままスナック休憩です。

この峠を越えれば晴れるはず!と信じて爆走します。
ちょっとずつ雨があがってきました。


ホテル

ウラン・ウデに近いので道路沿いにカフェホテルが多く
建っていますが、今までに通ってきた場所と違い閉店中が多いです。

峠にチベット仏教のマニ車です。
道路にはたくさんのお賽銭が落ちてます。


晴れてきた!

見慣れた田舎の街の風景です。なんだか安心するなぁ。




ガソスタ


12時半 64km目 カフェホテルに到着




ホテル「マギストラリ」
バス付きツインで部屋1500r(3000円)部屋にはwifiないけど、カフェにあり


自転車は部屋にいれていいとのことなので玄関内にいれました。
部屋は広くて快適ですが、トイレや水がすごくどぶ臭いです。


カフェホテルの敷地にはガソリンスタンドやスーパー、
が固まっていてすごく便利な場所です。


今まで郊外のカフェホテルでスーパーがついている場所がなかったので
感動です。

併設のカフェで食事




旅を始めて2ヶ月
ゴールを前に改めて気を引き締めようと思います!


今日から生理なので明日は休息日にしようと思います。



65日目 (2018年7月3日)
ホテル マギストラリで休息日


朝からすっごいいい天気!
休息日にはもったいないぐらいです。
本当は晴れやくもりの日に走って、雨の日を休息日にあてたいんだけどなぁ。
ゆっくり休みます。

せっかくなので、ホテルと同じ敷地のガソリンスタンドで、ガソリンを
買って自転車のチェーンの掃除をします。

カフェに寄ると、
なんと韓国人ライダーが!話しかけると、
ウラジオストク→ウラン・ウデ→モンゴル→ウラン・ウデ→バイカル湖→イルクーツク
の2ヶ月の旅。
モンゴルの草原は素敵だけど、道が悪いらしい。

EUナンバーのキャンピングカーの家族連れも来ました。
ヨーロッパからなら地続きで、車ごとロシアに入国、旅行ができるので羨ましいな。


カフェでごはん
ボルシ・グリャーシュ・ピューレ・コンポート
1人210r(420円)
安くておいしい。


今日休んだおかげでだいぶ体もラクになりました。
さぁ気合をいれなおして明日からがんばるぞー



66日目 (2018年7月4日)
ホテル マギストラリ → バブシュキン 
113km・上り320m
ついにバイカル湖に到着!!


朝4時起床、外はまだ暗いです。
ホテルの24時間カフェで朝ごはん。



今日はついにバイカル湖が見えるのです!
眠気なんか気にしていられないです。どきどきするなぁ

5時、出発!
朝の空気の中走ります。

今日は113km先のホテルを目指す予定。

朝はまだまだ寒いのでカッパを着て走ります。

珍しく道が平坦なのでかなり快調に進みます。


バイカル湖が近いので国道沿いに村が多く、スーパーや
ガソリンスタンドが頻繁にあるので食料の補給は心配ないです。
カフェも非常に多いので写真割愛します。






周囲の景色はバイカル湖に近づくにつれて草原から林に変わってきました。
太陽が昇ると急激に暑くなってきました。
暑いので道路脇で休んでいると
後方からチャリダーが!!
フランス人のジョアン
いままで世界中を周っているそうで
今回はモンゴルからイルクーツク間に挑戦中
「シベリアは虫がおおい!」との感想^^
お互いの無事を祈って別れます


さあ最後あの丘を越えるとバイカル湖が見えるはず・。。
一漕ぎ一漕ぎゆっくり進んでいると、
目の前の林が開けました!


バイカル湖だーーーー!!
ついに湖沿いに出ました!
到着しましたーーー!!

道路からボーっと湖を見ていると湖岸を走るシベリア鉄道の車掌さんが
手を振ってくれました。
なんだか歓迎してくれてるみたいで、うれしくなって手を振り返します!

電車が通過した後、2人とも興奮して線路にのぼって記念撮影です。
すごい開放感です!
やっとついた!!ほんとについた!
めちゃめちゃ嬉しいけど、自分がここにいるのが信じられないです。



湖っていうけどあまりに大きすぎて海みたいです。
向こう岸が見えない
すごい透明度なので湖の底が見えてます。


ここからは右側に鉄道と湖を見ながら走る感じになります。
湖岸は傾斜のきついアップダウンが続きます。
暑さでヘロヘロになりながら湖岸の村に到着。
湖岸の海水浴むけ?の観光村のようです。


12時半 113km目 バブシュキン村に到着


カフェホテル「トラクチル」



バス共同ツインで部屋2000r(4000円)wifiあり、電気ポットあり
(観光地価格なのか施設が古いわりに値段が高いです)


自転車はホテルの裏の倉庫にいれてくれました。

オーナーのロシア人おばちゃんがやさしくて
自転車旅行者が好きなようで本当に親切にしてくれました。
がんばって英語も話してくれます。



ベッドに横になってからも何だか体がふわふわしてます。
本当にバイカル湖に着いたんだ・・
嬉しいけど寂しい変な気持ちです。


明日は雨と暴風の予報なので休息日とします。



67日目 (2018年7月5日)
バブシュキンで休息日
イタリアの猛者との出会い!


朝から台風並みの暴風雨。気温も上がらず寒いです。
ぐわーーっと前に進めないほどの暴風なので休息日で正解です。

部屋で休んでいると、嬉しい出会いがありました!
宿のおかみさんがチャリダーを連れて
来てくれたんだす!


イタリア人のジョルジュ・ルカッレリ
今日出発から3日目で、
イルクーツクからヤクーツク間3000kmに挑戦中!
来年はそのヤクーツクから
オホーツク海に面したマガダンまでの困難な未舗装路に挑むそうです!
人口もまばらな地域のため補給も困難でアップダウンもきつい難易度の高いコースです


今までもアラスカやカナダ、南米などたくさんの難しいコースを走ってきています。
彼はたくさんの媒体で自分の旅を発表しています!

彼が出てるイタリアのテレビ番組の動画↓
https://www.youtube.com/watch?v=ab4gpcE-Qk4

ロシアをはじめ色んな国の情報交換をして話は尽きません

ジョルジュの人生のモットーは
「 パッション!! チャレンジ!! テント!! 」だそうです
いいですねー!
そのままもらいたいです^^



パッション!! チャレンジ!! テント!!
燃えてきました!
明日からもがんばるぞ!



68日目 (2018年7月6日)
バブシュキン → 100km先でテント泊 
100km・上り560m
バブシュキンから西と東へ

朝7時起床
昨夜は酔っ払ったロシア人の宿泊客が廊下で一晩中暴れてほとんど眠れなかった・・・
そして彼は私達の部屋の前の廊下で寝てたと思います・・


しかーし、そんなのは気にせず朝ごはんを食べにカフェへ

ボルシ・目玉焼き・パン・コーヒー
1人200円


台風並みの向かい風が止むのを待ってチェックアウトです。

ちょうどジョルジュも同じ時間に出発

すごい荷物です!

やさしいオーナーおばちゃんと一枚!

ホテルのオーナーやスタッフが見送ってくれました。
みんなで「バブシュキン、ウラー!!!」
と叫んで出発です!


私達は西へ、ジョルジュは東へ
彼のヤクーツク到着を祈ります



今日は60km先のホテルを目指す予定です。



気温が上がらず寒いです。
この地域の気候の特徴として
湖周辺だけ全く天気が違うようです。風も強く、気温が低いです。

ヨーロッパから走ってきたEUナンバーのキャンピングカー
とたくさんすれ違います。
モンゴルナンバーや中国ナンバーも走っています。
バイカル湖は大観光地ですね


50m~100mのアップダウンが続きます。

湖を見下ろせるカフェでごはん休憩です。
できたばかりのようでおしゃれです。

ロシア人おばちゃんが親切でモンゴル語と中国語のメニューを出してくれました笑
しげは中国語読めるけど中国語でロシア料理の注文もよけいややこしいので笑
結局ロシア語メニューで注文しました。
ロシア語も最初の頃に比べたらかなり読めるようになってきたと思います。

お客さんのブリヤート人のおっちゃん家族ががんばれよ!!とはげましてくれました!

ごはんの後、カフェ近くのあてにしていた駅近くのホテルに行くと
満室 

がっくし


シベリア鉄道の駅に近いホテルなので仕方ありません。


仕方なく進みます。
湖岸のアップダウンが延々と続く

森の中にホテルがあったので行ってみると
スキー用ホテルらしく今は改装中だそうです。がっかり

というわけで、ホテルはかなり先にしかなさそうなので
今日はテント泊に決定!

適地を探しながら進みます

カフェ


小さな村の売店で食料を買ってから、テント適地を捜します。


進んでいると看板が!
ブリヤート共和国がここで終わって、ここからはイルクーツク州です
いよいよイルクーツクは目前です!
この旅最後の州です

カフェ


国道の脇に適地を発見!古い道路です。
国道とは道が分断されていて、車が入ってこれないようになっています。

早速、設営開始です。
平らそうにみえて意外と良い地面を探すのが大変です
すぐさま数十匹の蚊とアブの猛攻が始まりました!
もう慣れたものです!
めちゃ暑いですが虫の攻撃を防ぐためにカッパの上下を着て、
バラクラバで顔を覆って瞬速でテントを立てます!
蚊やマダニが入らないようにテントの入り口もできるだけ開けないようにします。

でも結局2人とも顔とか咬まれてボコボコです。

お湯を沸かして体を拭いてすっきり
それも蚊と闘いながらですが^^
地面に置いた荷物をテントに入れる時は
マダニが着いてないかチェックしてから入れます。


自転車はいちおう雨除けのカバー



イルクーツクも目前。
もっとロシアを長く走っていたいです。
もっとロシアのこと知りたいという欲が募ります。
明日も大事に走りたいと思います。

いつもホテルよりテントのほうが熟睡できます

69日目 (2018年7月7日)
テント泊 → バイカリスク 
37km・上り200m
バイカル湖畔のリゾート地へ


朝7時起床 
熟睡できました なんか宿よりテントのほうがよく眠れます

日が出てくると朝8時ぐらいか蚊が出てきて襲われるので
その前に素早くテントを撤収。
7時出発!

少し走って、道路脇で魚の缶詰とパンで朝ごはんです。


バイカル湖が見えます!対岸が見えます


ここからイルクーツクまではあとたったの180km!

今日は7月7日で
帰りのイルクーツクからの航空券は7月25日なので
このまままっすぐ走ってイルクーツクに入ってしまうと
都会で2週間以上過ごすことになってしまいます。
それは面白くないので
自然の多いバイカル湖畔の静かな場所で一週間ぐらい
ゆっくりバカンスをしようと思います!
そのため今日は35km先のバイカル湖畔の町を目指します!

旅が終わってしまう!!少し悲しい
もっとロシアにいたい!ロシアが足らない!
バイカル湖を楽しみたい!

今日は短い距離なのでよゆうです。
ですが道は相当きついアップダウンが続きます。


まだ午前中なので
あまりに早い時間にホテルについても部屋に入れない場合が多いので
綺麗なカフェで休憩です。

ブリヌイ・コーヒー
1人140円
ブリヌイは練乳つけて食べて超おいしいです
スタッフさんたちは大都会イルクーツクに近いからか
学生のアルバイトといった感じのおしゃれで美人さん達です。
いままではごっついおばちゃんが多かったので逆に緊張してしまいます^^
値段は田舎より高め

目的地のバイカリスクという町の入り口。湖畔の保養地とゆうか観光地の町です。
ここを右に曲がります。


外国人は少ないですがロシア人の旅行客が多い感じです。
中心部にスーパーがありホテルがたくさん建っています。
湖岸にはボート屋さんやライブ会場みたいなのもあります。

うしちゃんにあいさつします
しばらく滞在する予定なので
大事な宿探しです

まずは町の中心の1軒目 ユースホステルなのかな
予約で満室!


めげずに2軒目
満室!
しかも観光地のため、設備の質の割には値段が高いホテルが多いです


しばし町をさ迷います。

そして3軒目
空いてました!!
何故か看板もないホテルですが、オーナーがめちゃめちゃ親切で、しかも安い。
湖まで歩いて5分!
ここに決定!
12時 37km目 カフェホテルに到着



ホテル「ウユト」
バス付きツインで部屋1600r(3200円)wifiあり
部屋の質の割に安いので一週間いるのにぴったりです。よかったです。
やりてのおばあちゃんオーナーがいてすごく親切です。

自転車は裏庭の屋根の下にいれてもらいました。
柱にロックします。
夕食は事前申し込みすると一人350r(700円)で用意してくれます。
ケーキやコーヒーまでついて来るのでお得です。



荷物をおいてさっそくバイカル湖まで散歩です。
宿のわんちゃんが途中まで道案内してくれました。


バイカル湖到着を祝ってレストランで夕食です。

スタッフは地元の高校生だと思います。
がんばって英語で対応してくれました^^
観光地価格でいつもの3倍!はしましたが到着祝いに奮発しました!
そうバイカル湖にきたのだから
バイカル名物の魚、オームリを食べないと!

バイカル湖名物オームリ

ハンバーグ

オリビエサラダ

オームリ白身でかなりおいしいです!さばみたいな感じかな。

めっちゃ満足してバイカル湖までお散歩です。

この広い湖のどこかにバイカルアザラシのバイちゃんがいるんだね
バイカル湖にきたんだなあ、、と感慨にふけります
なんだか不思議な感じです。本当に来たんだね。
水がきれいで底まで見えてます。すごい透明度です。


みんなボートを雇ってクルーズを楽しんでるみたいです。




今日からこの町で5日間ぐらい休息に入りたいと思います。
バイカル湖に到着したことでこの旅もほぼ終わりといった気持ちです。
毎日湖を見て旅を振り返りながらゆっくり過ごしたいと思います。





74日目 (2018年7月12日)
バイカリスク → 
スリュジャンカ
湖岸鉄道→
リストビャンカ 
38km・上り440m
バイカル湖岸鉄道


7時起床
さあ5日間の休息日が終わりです!
ゴールのイルクーツクに向けて出発です!
部屋でパンとサラミとコーヒーで朝食です
1人130円


ゴールまでのルートですが、
図をみてもらえればと思うのですが、現在バイカリスクです。
ゴールのイルクーツクまであと150kmです。
2日で着く距離ですが、どうやってたどりつくかで悩んでます。


まず今回の旅の目的でもある笑バイカルアザラシに会える水族館があるのは
イルクーツクではなくてイルクーツク南のリストビャンカです。

リストビャンカにイルクーツク経由でいくのは
イルクーツク市街地を抜ける必要があるので危ないのでいや。
しかもそのルートだと
せっかくバイカル湖にいるのに道が内陸にいってしまうので
湖が見えないのでもったいない。

湖岸鉄道沿いに道路があれば一番いいのだけど
調べたところどうも道路は無い。

考えた結果、
もっとこの美しいバイカル湖を堪能したい!

とゆう思いが2人とも強いので
自転車で走る総距離を見ても結果大差でないので、
スリュジャンカから湖岸鉄道でリストビャンカまで行くことに。
そこからイルクーツクまでは自転車で最後の走行をすることに決定!

湖岸鉄道はバイカル湖の絶景で有名です。
シベリア鉄道の本線とは別の支線です。


と、決めたものの湖岸鉄道が自転車のせれるのかがまず不明!
そもそも、湖岸鉄道は観光客に人気らしくチケットが取れるのか不明!
ポートバイカルからのフェリーって本当にあるのか不明。

というギモンばっかりですが、
とりあえず湖岸鉄道の始発駅スリュジャンカで聞いてみることにします。
自転車ダメとか切符売り切れなら
国道でそのままイルクーツクを目指すということにします。
そうと決まれば鉄道やフェリーなどの初めてのことばっかりの挑戦が待っているので
めっちゃ楽しみになってきました!燃えてきたゾ!




昨日までの5日間、本当にこの静かな町で体も気持ちもゆっくりできました。
お世話になったこの部屋ともお別れです

めちゃめちゃ優しいオーナーと。 ありがとう!


久しぶりの出発に気合が入ります。
8時、ホテル出発!
38km先のスリュジャンカ駅を目指します。
いきなり工事でへこみます

シベリア鉄道が見えます
ほんとうに綺麗です。ここまでこれてよかったです


バイカル湖を見下ろす丘の上で記念撮影
ほんとうにここまでがんばりました。

きついアップダウンが続きます。
あと少しだと思うと噛みしめながら上ります。

スリュジャンカの町が見えました!

湖岸鉄道の出発点の観光の町です

11時半、町の中心に到着。



スリュジャンカ駅につきました。
バックパッカーの人や、中国人やロシア人の観光客など
いろんな人がいます。

さぁここからが勝負です。

チケット売り場に突撃!さあ自転車はのせれるのでしょうか!?

スマホで自転車の写真みせながら切符買える?と緊張しながら聞くと
あっさり購入!
13時半発で5時間ぐらいかかるそうです
スリュジャンカ駅~ポートバイカル駅
1人290円・自転車1台100円
や、安い!!

あっさり決まってしまいました。
電車の出発時刻まで1時間ぐらいあるので食料の調達をしてホームで待ちます。

電車がきましたー!
みんな入り口に殺到します

自転車は車掌の指示で車両の後方にのせてくれました。

あげるのが結構大変でした
座席は別の車両なのでサイドバッグは全部持っていきます。

席は早い者順でもちろん湖側の席が人気です。


13時半、出発。
湖岸鉄道はバイカル鉄道の本線とは別の支線で、湖沿いのみを走る観光列車です。
スリュジャンカからポートバイカルまでの間の湖岸の小さな村や無人駅に停車しながら
5時間ほどかけて走ります。
湖岸鉄道沿いは地形が険しいため車道がないです。
ポートバイカルはリストビャンカのすぐ対岸で
短距離ですがフェリーに乗ることになります。



チケット売り場も列車の車掌さんも自転車に慣れているようで、自転車旅行者も
湖岸鉄道を利用しているようです。



窓の外には
底までみえるぐらいの透明度の高い湖や岸辺の草花、周囲の丘があいまって
夢みたいにきれいな景色が続きます。

バイカルアザラシちゃんは泳いでないかと目をこらしますが
残念ながらいないです^^

停車駅が頻繁にあって10分ぐらい停車するので
みんな背伸びをしにおります。と、

向かいから蒸気機関車が!ごおーっと走り抜けます、大迫力すごい!!
他のお客さんも大興奮
途中の駅

そして乗ってから気づいたのですが
湖岸鉄道沿いがずっとトレッキングルートになっているようで
テント場もあり大きなザックを背負ったトレッカーが無人の駅から列車を乗り降りしています。

線路沿いを大きいリュックを背負って歩いている人もけっこう見かけます。

私達はトレッキングも好きなので、行きたくてうずうずしました。
またいつか戻ってきたいです。

このトレッキングルートの存在を事前に知っていたら、鉄道に乗らず
自転車を押してでもポートバイカルを目指せたかもしれません。

存分に湖岸の風景を堪能して
19時前、終点のポートバイカル駅に到着。
すぐ対岸は大観光地のリストビャンカです。


ポートバイカル駅は最近新築したようで綺麗です
1階は博物館やカフェ、2階はホテルになっています。

部屋も見せてもらいましたが、とても清潔でした。ただ自転車の駐車料金が
けっこう高くいわれ残念ながら諦めました。
対岸のリストビャンカにフェリーで渡って
そこで止まろうと思います。

リストビャンカに渡ったあとから思うとここに泊ったほうがよかったです。
リストビャンカは大観光地だけあってえげつなくホテル代が高かったです。
同じ質の部屋でもいままで通ってきた地域の2倍~3倍はしました。






フェリーの時刻表を見ると出発まで2時間ほどあります。

周囲には待合所みたいな建物はなくて
簡素な小屋のカフェや売店がポツポツあるぐらいです。

なんだかソ連の雰囲気が濃厚に感じられる不思議な港町です。

同じ列車のお客さんはほとんど全員フェリーでリストビャンカまで行くようで
みんなでおしゃべりして過ごします。

対岸にリストビャンカが見えます。


フェリーが来たので乗り込みます。

20時40分、時間通りにフェリーが出発。
対岸のリストビャンカまで15分程。1人と自転車1台で290円です。
船の上はめちゃくちゃ寒いのでみんな上着を着ています。


到着!!

みんなホテルを求めて町に散っていきます。
もう日が暮れそうなので私達も急いでホテル探しです!

この町はバイカル湖沿いで1番人気の観光地です。無数のホテルがあるためすぐに見つかるだろうと考えて、予約していませんでした。
だけど、これが失敗!

町中見て周りましたが、質の割にどこも非常に値段が高いです・・

高すぎました。
高すぎました。


街の中心でユーゴスラビアから旅行に来た老夫婦に英語で話しかけられました。
今回のルートを説明すると、
「おお!とゆうことはここでゴールじゃないか!おめでとう!!」と
言ってもらえました。
「わしも若かったらやってみたいよ!」とすごい元気なおじいさんです!!
ありがとうございます!


22時、なんとかホテルを確保。よかった。
街のはずれとゆうか入り口にあたる場所です。



ホテル「アラニヤ」
バス付きダブルで部屋2500r(5000円)wifiあり
(今回のロシア旅でコスパ最低ホテルです)
これでも中心部のホテルよりだいぶ安い。。
トイレシャワーは写真の見た目よりきたないです。
お湯もちゃんとでないし。
掃除もあんまりされてないです。

自転車は塀付きの敷地内にいれてもらいました。


ホテル付属のカフェは今まで食べてきたカフェの3倍の料金で、
隣のマガジンの食料も
すごく高い・・ああ観光地

ポートバイカルの駅ホテルに泊まっておけばよかったです・・
とゆうか湖南岸のバイカリスクにもう少しいればよかった。


疲れきって狭いベッドに倒れこみます。
今日は本当に色んなことがあって怒涛のような1日でした。

ゴールへの感動やら疲れやらでいろんな気持ちが心を飛び交います。

明日はいよいよ待望のバイカルアザラシのバイちゃんに会いに行きます!
おやすみなさい!




75日目 (2018年7月13日)
リストビャンカで休息日
ついにきた!ネルパと初対面!!


今日はこの旅のメインイベント!?
バイカル湖に住むバイカルアザラシのばいちゃんに会いに行きます。
(名前は私が勝手につけてます)
バイカル湖博物館に居ます!
めちゃめちゃ楽しみにしていたので、
るんるん気分で湖沿いを歩いて博物館に向かいます。

歩くのもさわやかな気持ち

小さな博物館は大勢の観光客でいっぱいです。
中は、バイカル湖の成り立ちや生息する動物達の説明が展示されています。
その一部に、バイカル湖に住む生物が見れる小さな水族館があります。
そしてその中にバイカルアザラシの水槽があります!!


ドキドキして水槽に近寄ります・・
黒くてまあるいものが見えます!
で、でた!

バイカルアザラシです!ネルパです!
びっくりするぐらいのスピードで水槽の端から端まで泳ぎまくってます!!
速すぎて写らない・・
みんなおおーってなってます

そしてもう1頭は上でずっと寝てる・・
頭がからだに埋まってる・・ぶさかわいい^^
ぐーーって寝てますが、もう一頭が水面から顔を出すと「えっ!」て感じでびっくりして起きるけどまたすぐ寝ます。かわいい

この2頭のマイペース過ぎる不思議ないきものにみんな釘付けです笑
やっと会えたね、ばいちゃん。4000km走ってきたよ・・


可愛すぎる。
何時間でも見て過ごせる^^


このバイカルアザラシはバイカル湖周辺にしか住んでいなくて
世界で唯一の淡水のみに生息するアザラシだそうです。
バイカルアザラシはロシア語ではネルパといいます。
かなり昔から毛皮を取るために捕獲されているようです。
早すぎて写りません!

かなり満足して帰宅です。



ホテルのバルコニーで明日からの作戦会議です。

この町からフェリーでバイカル湖に浮かぶオリホン島に遊びに行くかです。
かなり悩みましたが
イルクーツクに向けて走ることに決めました!


そうと決まれば、
最後の走行の準備です。

念願のネルパにも会えたし、もう思い残すことはありません。
バイバイ、ネルパ。
バイバイ、バイカル湖。。。
明日はイルクーツクです!






76日目 (2018年7月14日)
リストビャンカ → イルクーツク 
65km・上り680m
ゴール!!!


5時半起床。
霧のバイカル湖は美しいです。
部屋でパンとコーヒーの朝食です
今日が私達の自転車旅の最終日!!
イルクーツクまで65kmで距離は短いですが
アップダウンは今までどおりです。結構あります。
最後の道をかみしめて走りたいと思います!
さぁ出発です!
6時半、朝もやの中バイカル湖を横目に見ながら走り始めます。


ここリストビャンカからイルクーツクまでは湖から流れ出す川沿いの道をひたすら
まっすぐ進みます。
アップダウンが延々と続きます。

車道の幅は狭く側道はありません!周囲は林なので休憩しにくいです。
定期的に村があるので食料は手に入りやすいんですけどね。


途中、
酔っぱらった20歳ぐらいの不良グループ?が乗った車が応援してくれます。
とゆうかそっちも気をつけて^^
ああ、、、あと19kmで旅が終わってしまう涙


9時を過ぎると一気に交通量が増えました。
バイカル湖に遊びに来るロシア人や外国人観光客の
バスや車で道路はいっぱいです。

イルクーツクに近づくにつれて
高速道路みたいになってきました。
すれすれを猛スピードで通り過ぎていきます。
こちらも全く気が抜けない走行が続きます。

暑い、かなり気温が上がってきました。
休憩したいけど場所がないので、林の中に自転車ごと入って立ったまま休憩です。
土管が恋しい。



永遠に続くアップダウンを漕ぎ続け
ついに、イルクーツクに入りました!!


おーー
ついに来ました!到着です!
たぶん、いま 私達2人ほどイルクーツクについて喜んでいる外国人はいないんじゃないかなと勝手に思います 笑
自転車に乗りながらはしゃいでるので、道を歩いているロシアの人にも
見られてるけど気になりません!
うれしいです!


街中は
交通量は多いけど、歩道などきれいに整備されているので
歩道をいけば自転車も安全に走ることができます。




13時、昨日Booking.comで予約しておいたホテルに到着です。
ここが前半の旅最後の宿になりました。





ホテル「スカズカ」  (skazka
バス付きダブルで部屋2000r(4000円)wifiあり・電気ポットあり
値段の割にすばらしいと思います。
中心部からは少し東になりますが歩いていけない距離ではないです。
スタッフの若いおねえさんも親切でやさしいです。
中庭の駐車場があるので自転車はそこでもいいのですが、
ホテルの建物の中にいれてくれました。


部屋にはいって、ゆかに荷物を置きました。

ベッドに横になって天井をみます。。。。

これで終わりかあ。。。。
もう明日から走らないのかあ。。


窓の外を歩いている人たちが都会の雰囲気がしてまぶしいです。


ついちゃったイルクーツク・・
明日からもう走らないんだな。
何十日も自転車で走ってきたシベリアの森や道が思い出されます。

その対比になるような文明がまぶしいです。

部屋の天井を見ながら感じたのは、
大きな安心感と、大きな満足感でした。




77~86日目(2018年7月15日~24日)

イルクーツクライフ 旅の終わり

イルクーツクに到着してから、今までのロシアでの日々が嘘のように
毎日ゆったりと過ごしています。

街をあっちこち歩き回りました。
さすが東洋のパリとよばれる綺麗な街並みです。
モンゴルのすぐ北にこんな街があるのが不思議です。
街の中心部



街の北側の教会
中も入れます



街の西側の教会

広場
観光地通り



古い木造の家も味があっていいですね



レーニン広場








そして最後のミッション。
それは、私達の旅の相棒・自転車を売ることです!


購入してから5年、
本当によく走ってくれました。
日本でも日々の通勤やトレーニング、
四国一周や九州一周までずっと乗ってきました。
たくさんの思い出が詰まった2台ですがここで売りたいと思います。
まあ持って帰る梱包がめんどくさいとゆうのもあります^^
次回、後半は新しい自転車を持ってきて臨みたいと思います。

まずは
「いままでありがとう」とつぶやきながら丁寧にお掃除をします。
そしてリアキャリアは高いからもって帰るので外します。


次は
いくらで売るかです。
街のアウトドアショップとかを見てまわった結果、
スポーツ自転車がかなり流行っているようなので
1台2万円で売ることに決定。
買値が10万円だったから5分の1ですね。
そして1台だけ売れても困るので、2台で3万円としました。
ちょっと安すぎる気もしますが。。



画用紙とペンを買ってきて看板を作ります。

1枚目は値段
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日本の自転車
70000ルーブル→10000ルーブル
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2枚目紹介
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「私達はウラジオストクからイルクーツクまで自転車で来ました」

       重さ    13kg
       タイヤ   ドイツ製
       チャーン  日本製
       ブレーキ  日本製

       故障なし                        
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(ロシアでは日本製とドイツ製がすごく信頼があるようなので書きました)


自転車にテープでこの看板を貼ったら完成です。


そしていざ出陣!
歩いて15分の街の中心の巨大な青空市場へ出発です!


ここはロシアの他の地域や、中国や中央アジアからの出稼ぎの人が多く集まってお店をだしている場所で衣類や雑貨などなんでも売っています。

ここでお店の人や、買い物客ににアピールすれば、
自転車も売れるだろう!と考えました。

市場に入る前から、お店の人達が私達に気づいて
ざわついてガン見してきます。
いきなり売れそうな気配まんまんです。

2台で 15000r (3万円)で売りたいところです。

すぐに声がかかりました!
客「1台だけ欲しい」「8500rでどうだ?」
私「いやーこれもともと高いんだよ!10000rで買ってよ!」
客「高いよ」
うーん、高いのかな。反応をさぐりながら自転車をおして市場に入ります。


看板が見てもらえるようにゆっくーりまわりました。
みんな興味しんしんなので、ちょっとまて、ちょっとまてと、たくさん声がかかります。
そしてみんな知り合いに電話しまくり。買い手を捜しているようです。
市場だから値切るのが普通なので「2台で10000pにしてくれ!」という感じ 笑

「 2台15000r !!」と必死でふんばる私。
話しすぎて声が枯れる頃、
服屋さんのブリヤート人のおばちゃんが2台とも買ってくれました。
もうこれで!ええやろ!!と現金を握らせてきます^^
しかも2台で13000p(26000円)笑
おばちゃんパワーに負けました
親子で乗るそうです

大切に乗ってね



戦勝祝い!?にいつものカフェで「お疲れ様会」です。

ブーズ・焼きラグマン
1人540円
安定の美味しさ うまいー!


あー疲れた!けど本当に楽しかった!
大きな仕事をやりきったのでかなり気持ちが楽になりました。
しかも自転車がないのでかなり身軽になりました


ロシアでは寿司がブームっぽいですよ!?
イルクーツクだけでも数店舗は見ました。
高かったので手は出せず、、、

きぐるみ?のお店も。。。。
ロシア語そのまま読むと「38キグルミ」って書いてます。
2店舗も見つけました。需要あるんですね笑。。。





イルクーツクは、来年の後半の旅の出発地になるので
下見を兼ねてアウトドアショップなどを数店舗見て回りました。
ロシアでは今アウトドアがめちゃくちゃ人気ということです。
というか元もとのシベリアの生活自体がアウトドアみたいな 笑





キャンプ用のガス缶も手に入ります。
ガス缶は置いてる店と、置いてない店がありました。

キャンプ用の燃料は簡単に手に入ります。
バーベキュー用に需要があるのか、
大きめのスーパーでは必ず置いていました。
アウトドアショップでも売ってます。

シベリアは大自然での狩猟、釣りもかなりメジャーみたいで
日本では売ってないそれぞれの商品や素材が独自に
高いクオリティーで開発されていて、結構勉強になりました。
特に狩猟ショップは欲しい物がいっぱい!

おおおお


イルクーツクでは自転車が人気です。各パーツも一通り手に入ります。
各パーツも一通り手に入ります。


そしてイルクーツクでは「食」に大爆発しました。
やっぱりストローバヤはいいですね!安いし美味しい!


でも田舎のカフェには味も値段も勝てないですけどねー!



大型ショッピングモールも作りすぎなぐらいいっぱいあります
アウトドアショップも中に入ってるとこが多かったです




スーパーもいっぱいあります


スーパーのお惣菜も美味しい!
昆布と人参のごま油あえがうますぎる^^

そして私の大ヒットはこのチーズ  「Чечил(チェチル)」

見た目は怪しい三つ編みの紐ですが、
いわゆる日本の「裂けてるチーズ」に味も似てます。
塩漬けしたチーズを燻製にしたもので、
弾力があって食べるとやみつきです!




ここはイルクーツクの中央市場です

市場内のカフェで最後の晩餐です涙 
最後の晩餐とゆうことで豪華にいってみました!
いつもと一緒じゃんとゆうツッコミもありそうですが^^
でもこれが美味しいんですよ!まじうまい!


イルクーツクのこのホテルは明るくて静かないいホテルでした。
優しいホテルのお姉さんに癒されました。



87日目(2018年7月25日)
ありがとうロシア!また来るよロシア!





いよいよ帰国日です。
87日もお世話になったロシアとさよならです。

 

イルクーツク国際空港までは
ホテル近くのバス停から市バスに乗って30分程で到着です。



目の前のきれいな建物が国際空港と思いきや、これは国内線空港らしく、
隣にある古いほうが国際空港でした 笑





私達の「自転車ロシア横断 前半」の旅は、ここで終了します。

「自転車ロシア横断 後半」はこの翌年の2019年に挑戦しました。
後半は、イルクーツク~モスクワの約5000kmです。




それではここでロシアにお別れしたいと思います。
本当にお世話になりました。たくさんの素晴らしい景色と、出会い。
こんなに素敵な経験をさせてもらって感謝しかありません。
後半は今以上にロシアのことが深く理解できるように、もっと勉強して帰ってきます。
ありがとう、ロシア!!


また戻ってきます!