風と天候


シベリアの風と天候について
(私達が旅した5月~7月のあいだについてです)




■風

私達の経験で書いているので、年によっては全然違うかもしれません。

まず、地域によって全く違っていました。
イルクーツクより東は日によってバラバラ
イルクーツクより西は常に北西からの強風
とゆうかんじでした。


ウラジオストク   風向きは日によってバラバラ
ハバロフスク    風向きは日によってバラバラ
ベロゴルスク    風向きは日によってバラバラ
エロフェイ     風向きは日によってバラバラ
チタ        風向きは日によってバラバラ
ウランウデ     風向きは日によってバラバラ
イルクーツク    北西から強風
クラスノヤルスク  北西から強風
ノボシビルスク   北西から常に暴風
オムスク      北西から常に暴風
チャリャビンスク  北西から常に暴風
カザン       北西から弱い風
モスクワ      北西から弱い風
 


西から東に吹く「偏西風」とよく言われますが
それにあたるのかどうか解らないのですが、
イルクーツク ~ チャリャビンスク のみかなり露骨な偏西風でした。
ほぼ毎日「北西」からの暴風・強風でした。

特にきつかったのが
ノボシビルスク ~ チャリャビンスク 
の間の大湿地平原です。
1500kmの間ずっと山の全くない平原が続きます。
台風並みの暴風がさえぎるものの無い平原に吹きます。

私たちは基本的に西に向かって進んだので
北西からの風は「向かい風の暴風」でした。
しかも毎日です。
前に進むことも難しく転倒してしまう日もありました。
トラックの巻き込み風が起こることで更にやばさが増しました。

交通量のコーナーに詳しく書いたのですが、あまりにひどかったため
風が唯一ゆるくなる朝2時から朝8時を狙って走らざるをえない
状況がかなり長く続きました。

私達と逆ルートで東を目指す場合は
最高の追い風になると思います。毎日200kmでも行けそうに思います。



ロシア全体を通してですが、だいたいこれがあてはまります。

00時  無風
02時  無風
04時  無風
06時  微風
08時  微風
10時  強風
12時  強風
14時  暴風  夕立 
16時  暴風  夕立
18時  暴風  夕立
20時  微風  
22時  微風  

とゆう感じです。


天気予報では、「降水確率」はもちろん「風向き」と「風速」をよく調べました。
あまりに強い向かい風の日は休息日にあてる日もありました。

アプリに関しては Windyty と AccuWeather を多用しました。
風向きはほぼ完全に当たります。雨予報は7割ぐらいは当たります。
向かい風の少しでも弱い時間を狙うためと、雨を避けるため、
アプリで天気予報を細かくみるのが日課になっていました。





■気温について
ロシア・シベリアと言えば寒い北国のイメージですが
実際6月7月はそのイメージをぶち壊す熱さでした。熱いです。

1日の中で気温差が大きいです。
6月7月でも早朝と夜はダウンジャケットがが必要なくらいですが、
太陽が昇ったとたんシャツでも汗が噴き出る真夏の暑さに変わります。
日中の11時~15時の間が最も気温が高いです。

たとえば6月の平均的な日

 ・最高気温 33℃
 ・最低気温 5℃

みたいな感じです。




特に暑さが厳しく感じました。
陽を遮るものがない上に日本より乾燥しているからなのかわかりませんが、
体感的には40度!と言われてもいいぐらいに熱く、
何度か熱中症になりました。

しかし
日陰に入ると一気に気温が低く
この日陰との気温差がロシアシベリアの気候の特徴かなと思います。


「暑すぎて限界!」という時は国道下の「土管」に入って体温を下げて休憩をしました。

1時間に1回「土管」で涼むという日もありました。もう土管マスターですね。笑
「土管」の中はエアコンがかかってうのかとおもうぐらい 涼しいです。
風も通るので気持ちよく汗が一気に引きます。



本当に「土管」に感謝しています^^なければ走れませんでした。
清潔な土管が多いですよ。




■雨
5日に1日くらいのペースで雨だったような感覚です。
午後から降る日が多かったです。

雨の日にできるだけ休息日を当てたのもありますが
上下雨具を着込んでがっつり雨の中を走った!とゆう日は、
全体を通して10日間ぐらいだったと思います。








シベリアの気候は非常に厳しいので、
時々現地のテレビニュースを見るとよいかもしれません。

テレビをつけると毎日ロシアのどこかで自然災害が起こっていました。
特に酷かったのが「洪水」です。

私達が現地で会えた自転車世界一周中の高梨大翼さん。
私達と逆の向きでロシアを横断していたのですが
途中のトゥルン(TULUN)とゆう街で大洪水が発生して
現地で数日間進めない状態になっていました。
私達も通過した街だったので非常に心が痛みました。


前半の時も私達が通過した後にチタで洪水が発生していました。